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「…人生初の片想いとか、してる場合じゃ、ないのに。」
ひとりごと。世間は夏休み。
私は就活生。未だ、就活中の。
周りの人たちはパラパラと決まりだしている。
そうなってくると余計、焦る。
どうすればいいんだろう。
なんで、決まらないんだろう。
今日も上手くいかなかった面接から帰ってきて、
部屋に入らずにリビングのソファで項垂れた。
「…さん？」
「…っ」
重たい瞼を持ち上げる。
…寝ちゃってたの、わたし…
スーツ、シワになっちゃう…
て
「わあっ！」
「ええっ！？」
意識を完全に取り戻したら、目の前にだいすきなくりくりの瞳が近くにあることに気付いて思わず声をあげた。
「…あ、ごめんなさ…」
「いやいや、いいよ。
驚かせちゃったね、ごめん。」
「あ、おかえりなさ…」
「ん、ただいま。」
にこ、と笑ってネクタイに手をかける。
あぁほら、その指が、だめなんだって。
まだ少しぼーっとしている頭が、
翔さんの指を目で追いたがる。
ハッ、として、思わず目を逸らした。
「メシ、どーする？
作ってないよね？」
「…あ、ごめんなさ…」
「良いって。外に買いに行く？それか、食べに行くか。
どーせ、今日はふたりだし。」
「…え？」
ふた、り？
「あ、LINE見てないのか。
今日みんなメシいらんって。俺らだけ。
どーしようかー？」
なんてこった…
翔さんとしばらくふたりでいるの…
どうしよ…どうしよ…
「つ、作ります！」
「え？いやいや、今からは面倒でしょ？
ソファで寝るほど、疲れてるのに。
いいよ、なんか買ってこようよ？」
「…あ、はい、
です、ね。」
「ん。じゃ、お互い、スーツから着替えますか！」
「はいっ！」
「お、いい返事！」
翔さんの笑顔が、まぶしい。
今日はずっと、翔さんを見ていてもいいんだ。
だって、ふたりしかいないから。
心を躍らせながら、部屋へ向かった。
続く (更新停止中)
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智翔雅和潤?(プロフ) - とても面白いです！更新待ってます (2015年8月19日 12時) (
レス) id: cd6c0a87ef (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 移行お疲れさまです！翔さんと二人きり〜♪はるか昔の(笑)甘酸っぱい気持ちを思い出しつつ読んでます♪更新、頑張ってくださいね(^ ^) (2015年5月31日 17時) (レス) id: ca3373d83c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗倉櫻
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/sakurasakura_21
作成日時：2015年5月31日 11時
