my self . Ⅰ【ドラコ・マルフォイ】 (ページ26)

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それから幾日かたった。

時は学年末。今日はパーティーの日だ。
大広間はそれはにぎやかで、スリザリンが7年連続で寮対抗杯を獲得したお祝いからかスリザリンカラーで染まっていた。

ダンブルドア先生が前に現れると今まであれほど賑やかだった大広間がすっと静かになる。

「また1年が過ぎた！
一同、ご馳走にかぶりつく前に老いぼれのたわごとをお聞き願おう。」

ダンブルドア先生は朗らかに言うと言葉を続けた。

「寮対抗杯の表彰を行うことになっとる点数は次の通りじゃ

4位グリフィンドール 312点、3位ハッフルパフ352点、2位レイブンクロー 426 点、そしてスリザリン 472点」

スリザリンのテーブルから大きな歓声が上がった。

「よしよし、スリザリンよくやった。えーとそうそう…まず最初はロナウド・ウィーズリー」

私がそちらへ視線を向けると、ぽっと顔を赤くした。

「ここ何年かホグワーツで見ることが出来なかったような最高のチェスゲームを見せてくれたことを称え、グリフィンドールに40点を与える」

すると、グリフィンドールからはさらに大きな歓声がどわっとあがった。

次はハーマイオニーにより40点が追加、さらにハリーにも40点が追加され、これでグリフィンドールはスリザリンと並ぶ。

私達は凄さに戸惑いを見せながらもダンブルドアが次に出す言葉を待った。

「敵に立ちはだかるのは大いなる勇気がいる。しかし味方に立ちはだかるのにも同じくらいの勇気が必要じゃ。

そこでわしはネビル・ロングボトムに10点を与えた。」

その瞬間、グリフィンドールは勿論、ハッフルパフやレイブンクローまで立ち上がり天上を破るほど大きく歓喜した。

ダンブルドア先生が大広間を緑色から真っ赤な色に変え、その日の夜のホグワーツはたくさんの歓喜で溢れた。

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ぎゅーぎゅーに詰まったトランクを抱え、私は廊下で歩いていた。

『今にも破裂しそう』

私は呆れ顔でトランクを叩きながらハンナに言った。ハンナは地獄絵図なトランクね、と私のトランクを見て笑った。

昔から荷物を詰めたりする動作が苦手でいつもこうなってしまうのだ。

しばらくそうしていると、見慣れた金髪が見えた。少し遠いが名前を呼ぶと、すぐ振り返りこちらに手を振ってくれた。

沢山の生徒たちがホグワーツ特急に乗り込む中、私とハーマイオニーは兄のセドリックが慣れた手つきで私の荷物を詰め直してくれているのを待っていた。

「次は箒じゃなくて荷物を詰める練習をしないと」

セドリックは苦笑しながらそう言って私に荷物を渡し、後でねと言ってそれぞれ別の入口へと乗り込んだ。

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