46.顔見知り ページ47
Aside
______________________お風呂前の時間。
国見くんとの約束をはたすべく、風呂上がりの国見くんをキャッチする為に入口前でスタンバイをする。
しばらくたった後、国見くんが出てきたので声をかける。
『持ってきたよ』
国見くんは私に気づいた用で私の方に向き直す。
国「覚えてくれてたんですね」
そう言い終えた国見くんは私の手の中にある塩キャラメルの箱を見つめる。
『もちろん。はい、お疲れ様』
私がそう言うと、国見くんは分かりやすく嬉しそうな顔をして受け取った。
国「ありがとうございます、桐崎さん優しいですね」
『約束を守るのは普通だよ〜』
顔色の良い国見くんにいつもの笑顔を見せて答える。
この時、誰かが見ていたにも関わらずに。
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日「桐崎さーん!!」
合宿中最後の反省会を終え、帰る頃。突然日向くんに呼ばれて振り返る。
手を大きく振りながら駆けてくる彼は可愛らしかった。
『珍しいね、どうしたの?』
日「えっと!く…く…」
く、く、くに…く…と何かを呟く日向くんに私は助け船を出す。
『国見くん?』
日「それ!その国見くん?とどういう関係デスカ?」
『え?』
どういう関係?というのは、どういうことだろうか。別に国見くんとは普通に顔見知りってだけなんだけど…
それに、周りにすっごい見られてる。まるで待ってました!!みたいな雰囲気をかもし出すその視線。
『…ただの顔見知りだけど。』
私は感強い方なので、きっとこれは疑われているのだろうと素早く感じとった。
日「そうなんだ!ありがとう桐崎さん!」
『?あ、うん』
一瞬それだけ?と思ってしまったがそんな思いは胸の奥にしまい、向こう側に走っていく彼の背中を見つめる。
清「Aちゃん、大変だね」
『…私って勘違いされやすいですか』
恋愛沙汰に無関心だった中学時代のおかげか彼氏もろくに作れない私。
残念な事に今も恋をよく分かっていないので、恋とはなにか考え込んでしまった。
清「眉間にシワ、よってるよ」
『エッ、ごめんなさい…考え事してて』
谷「考え事で眉間に皺を寄せるって誰かと似ていたような…」
清「影山かな?」
谷「ソレです!」
『影山に似てるのか私は…』
なんだか複雑な気分になりつつも、その場の空気が緩められた。
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アヤ(プロフ) - asumi20080817さん» コメントありがとうございます!そのように思って頂き作者本当に嬉しいです(≧∇≦)これからも御愛読よろしくお願い致します!(o_ _)o (2021年8月29日 17時) (レス) id: f0aa09627e (このIDを非表示/違反報告)
asumi20080817(プロフ) - いつもドキドキしながら見てます!いつでも更新お待ちしております!がんばってください(^^) (2021年8月29日 14時) (レス) id: 3715bc3526 (このIDを非表示/違反報告)
むめい - いつも面白いです!応援してます!! (2021年8月24日 9時) (レス) id: dcc02261a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アヤ | 作成日時:2021年8月10日 18時