同士。【影山飛雄】

41.俺の箸 ページ42

Aside



一瞬の間、その場の空気の流れが止まり沈黙が続く。そんな間を崩したのが…


田｢アーッハッハッハ！！！！｣


影山を指さして笑う田中さんだ。



影｢箸で食べちゃダメだったんですか｣




影山は理解していないらしく、眉間に皺を寄せて首を傾げる。



月｢箸 ''で''じゃなくて、箸''ごと''ね｣



日｢しかも桐崎さんの！｣


皆がそう言い終わると影山は考える素振りをみせ、しばらくした後に肩をピクっと跳ねさせた。


気づいたみたいだ。



私は別に気にしないが向こう側(男子達)は思春期真っ只中なので気にして当然だろう。




影｢すまん！！！！｣



影山は腰をこれでもかと曲げて私に謝った。




『いいよいいよ、別に気にしてないし』




あまりにもその姿が面白かったので、あははと笑いながら彼の謝罪に答える。




影｢俺と交換するか｣





『なにを？』




影｢箸を｣





『……交換しても変わらない気がする…んだけど』





きっと影山は、自分が口付けたものを他の物と交換してやりたいと思って言っているだろうが、自分のものと交換してしまったら意味が無い。





影｢あ｣





日｢影山バカかよ！！！｣







影｢アァ？お前に言われたくねぇよ！！｣






この後も笑い声がそこら中に広がったのは…仕方が無い事だろう。





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短いです！ごめんなさい…

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