青×緑 ページ6
一般人
(緑)
俺の彼氏は、俺にとってめちゃくちゃ勿体無い人やと思う。
街を一緒に歩いてても、みんなの目線は流星に行くし、水飲みながら喋るけど、なんかスマートにやってくれるからモテるし、よく携帯無くすけど、なんせ顔がいい。
なんで俺のこと好きなんやろうなあ、って思う時もあるけど、流星はいつも「ともがだいすきやで」って言うてくれる。
おれは、こう見えてちょっと口下手やから、そんなこと言えへんけど、ちゃんと、俺の心は伝わってる、て思ってる。
「りゅーせー？」
流星の名前を呼ぶたびに、流星に、おれの「すき」っていう気持ちが伝わってたらええなって思う。
『ん？ともどないした？』
「ううん、呼んでみただけやで！」
『…またなんか不安になってない？俺にはともしかおらんのになあ〜』
こうやって、いつもおれの思ってること見破ってくる。
…そんな流星が、大好きで、きらいや。
「りゅーせーはさ、おれと出会ってなくても、幸せにやったやろうな？」
『そんなことないよ。ともに出会えたから、俺は幸せなんやで。ともに出会えへんかったら、俺今生きてへんかもしれへんやん。』
「それは言い過ぎやで、流星、笑」
『ほんまやって。ともに出会って、ともが俺のこと好きになってくれて、こうやって一緒にいれることが、俺の幸せなんやで。そろそろ伝わって欲しいなあ、笑』
流星、めちゃくちゃ伝わってるんよ。
やけど、怖がりで、寂しがりやな俺やから
いつか、捨てられちゃうかもしれへんけど。
それまでは、幸せな日も、そうじゃない日も、いつも流星のそばにいたいって思っとるよ。
…
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作者名：Shi_Ki | 作成日時：2023年1月3日 4時
