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青×赤 ページ5
DK
(赤)
「そっちの月はどんな感じや〜？」
『そっちっていうても、2キロも離れてないやろ。笑」
寝る前に、電話するのはもう当たり前のことやった。
クラスでも、部活でもずっと一緒で、俺らは誰もが認める1番の親友で……そんで、俺はあいつのことが好きやった。
『あ、俺しげが好きそうなバンド見つけた』
「え、なになに！明日また教えてや！」
『ええで〜、なんか、今日みたいな月が綺麗な日に聴きたい歌やねん、』
「…なんやそれ！流星のくせして！ロマンティック野郎か！」
流星も、きっと、うのぼれかもしれんけど、俺のこと好きなんやろうなぁって思うこともある。
けど、想いを伝えないのは。うん、まあお互い様やけど。
『なあ、しげ、』
「ん？どした〜？」
『いや、なんでもないわ、ん〜そろそろ寝るか〜』
「…うん、せやな、また明日も会うしな」
『うん、また明日、おやすみ』
今日の月、綺麗やなって言うてあげたらよかったな。
また明日、って言えへん日が来るかもしれん。
その日が来ることを考えると、寂しくなるけど。
それまでは、横に居らせてほしいな。
(end)
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作者名：Shi_Ki | 作成日時：2023年1月3日 4時
