5Fr�� ページ37
しばらくベンチに座っていると、先程の動悸は収まった。
「……ん」
顔の横に、スポーツドリンクのペットボトルが差し出される。見上げると、左手に恐らく自分の分であろう缶コーラを持った凛が立っていた。
「あ、ありがとう…」
礼を言い受け取ると、凛は私の隣に腰をおろした。
とてつもなく喉が乾いていたので、すぐに蓋を開けようとする。しかし、手が震えているうえ上手く力が入らず、開けられない。
そんな私の様子を見て、凛は無言で私の手からペットボトルを取り上げた。そして、パキッという軽やかな音を立て蓋を開ける。
「ほら」
「ごめん…」
もう一度渡されたペットボトルを受け取り、液体を口から流し込む。冷えたスポーツドリンクが乾いた粘膜を潤し、体の内側から染み渡っていくのを感じる。ようやく、深く呼吸することができた。
隣からはプルダブを開ける音が聞こえ、缶をあおる凛を横目に感じる。
「……落ち着いたか？」
「うん。ごめんね」
そこから、お互いの間に気まずい沈黙が流れる。
無理もないと思う。久しぶりに会った友人が、ただならぬ様子で走っていたのだから。きっと、あの時の私はひどい顔をしていたに違いない。今は落ち着いたとはいえ、簡単に話しかけられるような状況ではないだろう。
そう思った私は、自分から凛に声をかけることにした。
「久しぶりだね」
「……あぁ、そうだな」
一拍遅れて、凛のぎこちない返事が返ってくる。
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ミノ(プロフ) - ちょこれーとさん» 嬉しいコメントをありがとうございます！とっても励みになります！私も遙が好きなんです！これからも気長にお付き合いいただければと思います^^* (2021年6月19日 22時) (
レス) id: 39ed912905 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと(プロフ) - この小説めっちゃ好きです！Free！の映画も楽しみですね。笑 ちなみに、私はハルちゃんと郁弥推しです！これからも作者様のペースで頑張ってください！応援してます(*'▽') (2021年6月19日 22時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミノ | 作成日時：2021年5月17日 21時
