人間買収【浦.島.坂.田.船.】

買収42 ページ44

ボー、と虚無を見つめているとゲホッと声が聞こえて下を見た。

さ「ま、や、、？」

ぼろぼろ、と涙が溢れて止まらない。

生きてるの？

まや「なんで、泣いてんのw」

フニャと笑ったまや。

どうして、笑うの。

痛くないの？心臓に穴あいてるんよ？

まやは人間だから治らないんよ、？

俺らの魔術じゃ、治せんのんよ、？

死ぬかもしれないのに、なんで笑ってるん、？

さ「まや、まや、死なんといて、まだ、、」

まだ、一緒にいたい。

賢者はそう口にすることができなかった。

う「、、、。」

賢者の前にはいつの間にか血だらけの悪魔がいた。

さ「う、うらさ、うらさん、まやが、死、うらさ、」

賢者は混乱していた。

どうしたらいいのかわからなかった。

悪魔はまやに手をかざした。

賢者はあぁ、悪魔がまやを助けてくれるんだ、と安心した。

悪魔の手から緑色の炎が出てきてまやにあたった。

ボッ、とまやの体は燃え上がり灰になっていった。

さ「っ、え、？」

賢者は悪魔を見た。

しかし、悪魔は何も言わなかった。

さ「うらさ、？なんで、まやはまだ生きて、あれ、まや、うらさ、え、？」

まだ生きていたまやを悪魔は燃やしたのだ。

そのあとゾンビと貴族もきて灰になったまやを見て絶叫した。

悪魔がまやを殺したという事実は賢者しか知らなかった。

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