人間買収【浦.島.坂.田.船.】

買収34 ページ35

A サイド

さ「不快に思わんの」

ナイフを片手で弄びながら聞いてきた賢者は一瞬だけ私を見た。

『そういう運命だった、としか言いようがないですね』

そう言うとゾンビに冷たいなと言われた。

うるせぇ

せ「、、、お前もそうなるかも知れんのやで？」

自分も、か、、。

『仕方ない、ですね。』

私はみなさんに力で勝てるとは思えないし。

逃げたってきっと逃げれない。

せ「、、、そ」

一言そう言って貴族はキッチンを出ていってしまった。

さ「、、、俺が言うのもアレやけど、、

そんなんでええの？」

ドスッとナイフを机に刺して賢者もキッチンを出ていった。

し「自分は大切にせなな」

私の頭を軽く撫でてゾンビもキッチンを出ていってしまった。

、、、みなさんが私にそんなふうに接してくれるのは、

まやさんに似てるから？

それとも本当の、緋村Aを気に入ってくれてるから？

どっちにしろいい気はしない。

＿＿＿＿＿＿『なんの価値もないゴミめ』

＿＿＿＿『お前なんか生まなきゃよかった』

うるさい。

知ってんだよ、そんなこと。

自分に価値がないことなんて、お前が私を嫌いなことなんて、

そんなの、知ってんだよ。

『、、、仕方ない(早く死にたい)んだよ』

し/さ/せ/「「「、、、、。」」」

買収35→←買収33

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す