世界で一番【あほの坂田】

世界で6 ページ7

A サイド
　
時は過ぎて放課後。

私達、うらた、志麻、坂田、センラ、そして私は部活に入っていないため放課後は一緒に帰る。

私と志麻が揃えば坂田とセンラを狙うバカは少ない。

それに志麻を怒らせると一つの組織が潰れるし。

過去に一回あったな。

センラが毒を盛られて一ヶ月意識不明のときに毒を盛った奴が入ってる組織を一緒に潰したっけ。

あんときの志麻の殺気のヤバさは今でも覚えてる。

し「なーに、ボーとしとるん？坂田さん狩られるで」

ニヤニヤとしながら片手に銃を持ち私の顔を覗き込んでくる志麻。

『昔のこと思い出してただけ』

うらたと坂田とセンラはなにか話をしていて楽しそうだが、一応注意しながら志麻と話す。

し「昔のことって？」

志麻は私の家庭事情を知っているから変なこと思い出したんじゃないか、と少し悲しそうな顔をした。

、、、こいつもお人好しだな。

『お前と組織丸ごと潰したときのこと』

そう言うと志麻はあぁ〜と言って腕を組んだ。

し「思い出すだけでも腹が立つわ〜」

こいつはお金のためとかそういう一族に生まれたからとかではなく、

主人であるセンラを心配して、尊敬していて、だから従者をやっている。

羨ましい。

私は、なんのために坂田の従者をやっているのかわからない。

さ「うっそやろ!?!?」

あいつのバカみたいに能天気なところはイラッとするし。

命を狙われることが日常みたいなもんなのに何一つ疑わずに人を信用するし。

太陽みたいに眩しい笑顔を振りまくし。

さ「A聞いて！うらさんとセンラやばい！」

ほんと、バカ。

『そうなんですね』

でも、嫌いになれない。

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