世界で一番【あほの坂田】

世界で30 ページ33

A サイド

し「それに、俺にはない優しさを持ってる」

優しさ、？

主人を憎んで、自分が悪いのに志麻を嫌った私が優しい？

し「Aは、すごく優しい。

お前は自覚しとらんのやろうけどなw

周りへの気遣いとか配慮

それにたくさんの人を助けてる

絶対に見捨てない

お前なりの優しさや」

手元を見て話す志麻は楽しそうだ。

『違うよ、志麻

私はかわいそうだから助けたんだ

そうしないといけないと思ったから、

そうしないと、自分の存在がいらないような気がしたから、

だから助けたんだ。

巻き込まれて可哀想。こんなことになって可哀想。

私は哀れみを向けてるんだ。』

志麻はどんな表情をしているだろうか。

下を向いていて髪で顔は隠れている。

し「ふっw」

すると突然志麻は笑い出した。

『え、』

なんで笑ってんの、？

し「気づいてないんやね」

そう言うと志麻は立ち上がった。

どういう意味？

『し、志麻、どういう、、』

意味を聞こうとした瞬間バンッと扉が開く。

せ「志麻くん！わかったで！！」

はぁはぁ、と肩で息をするセンラ。

し「ほんとうですか！」

志麻とセンラが遠くで話し合っているのを私は眺めていた。

志麻の言った言葉の意味を探していた。

哀れんでいたのはほんとうだ。

存在を確かめたかったのも、

ほしかったのもほんとう。

私は何を気づけていないんだろう。

し「A、敵の正体がわかったで」

世界で31→←世界で29

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

ラッキー歌い手

luz

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す