シングルマザーですどうも。 (ページ17)

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ジンの言葉をシカトしてオムライスを作り始めるA。

JN「手伝ってあげる。」

懲りずに話しかけるジン。

「皿洗い。」

冷たく返されて効果音が出そうなほどシュンとした表情になる。

JN「チキンライス作る…」

だが諦めるわけもなくジンはAの隣に立ってチキンライスを作り始める。

黙々と二人で料理を始めること十五分。

「はいできた。」

ふたり分のお皿に綺麗に盛り付けられたオムライスがテーブルに置かれる。

2人で向かい合ってイスに座り、

｢｢いただきます。｣｣

少し遅めの昼食を摂る。

「そういや今日泊まるの？」

昼食を済ませキッチンで洗い物をするAが尋ねる。

JN「ダメなら帰るよ。」

ソファに座って大画面のテレビを見ながら答えるジン。

「別にいいけどスンリが、ね。」

ジンは"スンリ？"といわんばかりの顔をする。

「あ、娘。そろそろ保育園迎えに行かねぇと。」

綺麗に洗われた食器をしまうなりそのまま外に出ようとするA。

するとジンは慌ててAの元へ向かう。

JN「そんな格好で外出るなんて私ヤリマンですって言ってんのと同じだよ。」

そう言いながら自分の来ていたジャケットをAに羽織らせるジン。

「あっちー。」

なんて言っておきながらしっかりとジャケットを羽織り靴を履く。

「あ、ありがと。」

少し照れくさそうに礼を言うと保育園に向かったA。