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目黒side
目黒「Aさんは、やっぱり
深澤さんが好きなんですか？」
勢いよく立った俺がそう聞くと
Aさんは、そんな俺を少し驚いた表情で見上げた後
Aさんも窓の方へ歩き出し
どこか一点を優しい目で見つめながら
A「好きだよ」
そう答えた
俺の目に映るAさんの後ろ姿は
いつもより小さく見えた
目黒「俺、この前２人がここで一緒にいるの見ちゃって」
A「やっぱりあれ目黒だったの？
ありがとう、ブラウニー」
目黒「いや、それは別に」
A「この恋が叶うことは100%無くなったなあ
まあ元々叶わせようとも思ってなかったけど」
そう微笑みながら話すAさんの目に
うっすら涙が浮かんでるのが見えた
目黒「Aさん」
A「そりゃ好きな人の期待を裏切ったんだもん
しかも、わざと」
必死に涙を堪えようとしながら喋るAさん
そのAさんの頬に涙がつたった
そして俺は
Aさんを俺の方へ向かせ
その涙を隠すように
そっと抱きしめた
身長１８０センチを超える俺が
１６０センチぐらいのAさんを包み込む
そして聞こえてくる
我慢しながらも漏れる小さな泣き声
それが聞こえるたびに
俺の抱く腕の力は強くなる
Aさんは俺を突き放すこともせず
俺の中で泣き続けた
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作者名：さつまいも | 作成日時：2020年9月7日 18時
