恋する目黒くん２ (ページ20)

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次の日

岩本「深澤から聞いた

なんで佐久間さんの契約を切った？」

A「佐久間さんは関王さんの商品の方が合ってます
だから、少しでも元気でいてほしくて」

岩本「はぁ、お前に任せる判断した俺が間違ってたよ」

ああこれで岩本部長からも信頼がなくなったなあ

昨日の夜、もしかしたら部長なら気持ち分かってくれるかもなあって淡い期待を抱いてしまっていたから

余計切なくなった

すると

目黒「あの、待ってください」

岩本「なに？」

目黒「事の発端は俺なんです

俺が余計なこと言ったからこんなことになってしまって」

A「目黒は悪くありません、判断をしたのは私のです」

岩本「今どっちが悪いとかの問題じゃない

結果が全てなんだよ」

目黒「部長は佐久間さんのことどう思われてるんですか？

長いお客様だからこそこれからも元気でいてほしいんじゃないんですか？

お客様の健康第一って考えはどこにあるんですか？」

岩本「あのな、それはもちろん思うよ
俺だって佐久間さんにはまだまだ元気でいてほしい」

目黒「じゃあ
岩本「けどなそんないい顔ばっかしてちゃ仕事は務まらないんだよ」

A「ちょっと待ってください

目黒の言ったお客様の健康第一はうちの会社の経営理念のひとつですよね

それを否定するようなことを言われては困ります

ましてやこれからの会社を担う可能性のある新入社員に」

岩本「今経営理念の話してる場合か？

もう今年２人はお客さんの外回りはしなくていい

事務作業と提携病院と保険会社の外回りだけ行け」

私と目黒は
本来の大切なことを部長に響かせることはできなかった

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