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A「佐久間さん、今年で契約を終了させましょう」
私がそう言うと
佐久間さんも目黒も目を大きく開けて驚いていた
A「私なんかがこんなこと言っちゃいけないんですけどね(笑)
けど私佐久間さんには今まで仕事の悩みを聞いてもらったり本当にお世話になってきました
そんな佐久間さんにはまだまだ元気でいてほしいんです
そのためには佐久間さんの体質的には
関王さんの商品の方が合っています
今期も契約をしてくださるっておっしゃっていただいたサプリも関王さんに似た商品があって
そちらの方が佐久間さんには合ってます
今まで現部長の岩本からのお客様ということで
佐久間さんのご好意で契約を続けてくださっていましたよね
でも佐久間さんは化学を大学で専攻されていたから
うちの商品より自分には関王さんの商品が合ってるって分かってましたよね？
けど佐久間さん優しいから
私たちはその優しさに甘えて、、、」
佐久間「石川さん
そんな悲しい顔しないで
もし今僕と契約を切ったら会社で自分がどんな立場になるか考えてるかい？」
A「きっと怒られると思います
けど、それでもいいです
佐久間さんに元気でいてほしいし
今まで契約をしに来るたびに
佐久間さんは関王さんのほうが合ってるのにいつもうちと契約しちゃって
っていうモヤモヤが心に引っかかってて
それを今日取ろうって思ったんです
うまい事言って契約を取るのも１つの営業手段ですが
私はそんなことしたくないんです」
目黒「Aさん」
佐久間「わかりました
じゃあ今期でSJMさんと契約を解約します」
A「、、はい」
私は覚悟を決めて
そう返事した
佐久間「その代わり
これからも忙しいとは思うけど
時間がある時はお茶でも飲みにうちにいらっしゃい」
A「え？」
佐久間「今だから正直に言うとね、石川さんの言う通り長いお客様って言われてたからなかなか断るのも心苦しくて続けてたっていうのはあるよ
けどね
それ以上に私も妻もあなた達が大好きだったからね
多少のお金を出してでも
こうやってうちに来てくれることが嬉しかったんだ
ほら私には子供がいないから
もしいたら石川さんぐらいになるのかなぁってよく妻と話してたよ
だから気が向いたらでいいから
またうちにおいで？もちろん目黒くんもね」
A「佐久間さん、、」
佐久間「８年間、どうもありがとう」
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作者名：さつまいも | 作成日時：2020年9月7日 18時
