恋する目黒くん２ (ページ12)

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深澤「そろそろ帰るか」

A「あ、はい」

２１時をまわりそうになっていたこともあり

深澤さんと私は帰ることにした

A「あれ、なんだろこれ」

持って来た傘を取ろうとすると

持ち手のところにコンビニの袋がかかっていた

ブラウニー、、

もしかして、目黒？

いや、そんなことないか

深澤「どうしたー？」

A「あ、いえ」

誰からか分からないブラウニーをカバンにしまい
深澤さんの元へ駆け寄った

A「あ、私今日寄っていくところあるんでここで失礼します」

深澤「あ、そうなの？わかった

じゃあ気をつけてな」

A「はい、深澤さんも

お疲れ様でした」

深澤「お疲れ、また月曜日な」

特に行く当てはないけど
深澤さんのことだから家まで送るって言いそうで

流石に仕事終わりで大変だろうし

嘘をついて会社の前で別れた

夜の道を歩くのはキライじゃない

会社は大通りに面してるから出てすぐは騒がしいけど

少し歩けば静かな街になる

朝は電車で通うけど

たまーーに帰りは歩いたりする

家まで１時間ぐらいだし

運動にもなるし、１人で考え事しながら帰る

はあ、佐久間さんどうしようかなあ

この前桐山病院の桐山先生に言われた

佐久間さんの腰や歩き方のこと

奥さんを去年に亡くされて

それから運動をあまりしなくなったらしい

他の会社との比べた資料を作ってみて

それなりの営業言葉も考えれたけど

やっぱり佐久間さんのことを考えたら関王さんとこの商品の方がいい

は～～どうしよう

佐久間さん家に行くのは再来週の水曜だし

来週あたり康二さんに相談してみようかな

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