体調悪い時もありますよね_3

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福本side




小島「…！ ごめんごめん俺が引き止めたからやな、大丈夫やで。」




一瞬時が止まったような間が流れたけど、こじけんの一言で一斉に動き出した。




末澤「どうしたどうした。一回座ろ、な？」

佐野「僕拭くもん持ってきますね」




とりあえず椅子に座らせる誠也くんと必要なものを鞄から漁る晶哉。リチャくんはサッと窓を開けてくれた。

マスクからは、戻してしまったものがポタポタと溢れてる。




末澤「マスク外すな？咳も我慢せんでええからな」




マスクを外したまっさんは、咳をして赤いのか戻してしまって青いのかようわからん顔色。とにかく言えるのは死ぬほど体調悪そうってことだけ。




正門「ゲホッ、ゴホッ、ふーーっ…ｺﾝｯ、えほっ」

福本「口元気持ち悪いやろ、はい」




晶哉が持ってきてくれたウェットティッシュを手渡す。

口や手を拭く間にも、咳をするたびに背中がビクビク動き、涙が何滴か顔を伝っている。




末澤「まだ気持ち悪い？」

正門「…ゴホ、ｳﾞｯ_ケホッ(ｺｸｯｺｸｯ)」

末澤「片付ければええから、我慢せんでええよ」




つまり、どうせ片付けるからこのまま床に吐いちゃえよってこと。

それは……うーん…まっさん嫌がるやろな……




正門「(ﾌﾙﾌﾙ)」




案の定答えはNO。




末澤「トイレ行く？…行ける？」

正門「……けほっ、ｺﾝｯｺﾝｯ…(ｺｸｯ)」




……今、多分 "トイレまで間に合わないかも" って葛藤があったな。うん、俺も無理やと思う。




佐野「誠也くん、これ…」




ゴミ箱に綺麗な袋を被せて手渡す晶哉。ほんま気遣いの最年少やわ…！仕事早すぎる…！

もう無理やと悟ったのか、まっさんも素直に受け取った。

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