キミが途中加入Ⅱ【WEST】 (ページ48)

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助けてページ48

あなたside

お手洗いに向かい、人波が減ってきた頃にのんの待ってる所へ向かおうとしたとき
まだいたんだ！と声を掛けられ、声の主が私の方へ歩み寄ってくる。

〈僕、めっちゃファンなんです！！！写真撮りましょうよ！！！〉

あ「ほかの人に迷惑かかるからね～～応援ありがとう」

さらっとかわそうとするも、呆気なく手を取られてキャストさんに撮ってもらいましょうよと
腕を引っ張られる。

あ「い、た……い！」

〈すぐ終わるんで！キャストさん～〉

こんなにも最悪にマナーの悪い人初めてで、少し身構える。抵抗するにも男の人やったからどうも逃げられない。

「ちょ、手離してもらえます？Aの腕赤なってるからさ」

間に入ってくれたのはのんだった。
すぐに腕を離してくれてその手をキュっと握ってくれたおかげで安心感がある。

〈えーーでも、嫌がってませんでしたよ〉

望「そんなん勝手に君が思ってるだけやろ。Aの腕赤なってるのに気づかんと自分勝手に振り回さんといてもらえます？」

それだけ伝えると、のんは手を繋いだままその場を離れ、もうこれ以上おられへんなって話になってまだまだ遊びたかったが泣く泣く退園することに。

あ「もうちょっと変装してから今度は来ようや」

望「甘く見てたな………。これからどうする？」

そして唐突にやってくるきまづい時間。
しかも時刻は15時をちょっとすぎたくらいの時間やけど今日は疲れたし帰るかと後味の悪い終わり方になってしまった。

あ「また今度遊ぼう。のんと久々に遊べて楽しかった」

望「俺も楽しかったで、ありがとう。」

のんの姿が見えへんくなるまで手を振り、ゆっくりと帰路につく。