キミが途中加入【WEST】 (ページ28)

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最後の晩餐ページ28

あなたside

今日は前の家に置いていった服やタオル等使うものを送る日。
一人での作業日だから音楽を掛かけながらの作業だが、意外と思い出の品などがあって懐かしさに浸かってしまい、時間がかかってしまった。

あ「この収納ケースは売って、、これ壊れてるしゴミいき。」

結局、夕方ギリギリまで作業をしへとへとになった。
ご飯作る気力がなくなってしまい、もう近くで済ませようとなった。

近くのあの居酒屋、全然最近行ってないな………。あそこのだし巻き卵めっちゃ美味しかったから最後に行こうかな。

車持ってないし元々荷物は郵送する予定だったから大荷物を新居に送り、そのまま居酒屋に向かおう。そう考えると重かった腰はすぐに動き、段ボール３箱ちょっとを一気に送ってしまった。

あ「１人、いけますか？」

『はいよ。あれ、姉ちゃん前も来てくれたね。』

店主は私の事を覚えててくれ、元々OLだったのに気づいたらアイドルで輝いてるね。
あのドラマ見てるよ演技うまいねと次々と褒めてくれ、これサービスね。これもいいよと次々と食べ物が増えていく。

あ「家の近くやったんでお世話になってたんですけど、もう引っ越ししてここからまあまあ遠くに行っちゃたんですよ…。」

『そうなのね。一人で強いお酒ぐびぐび飲んでは、酔わずに帰っていくからあの子は大物だって主人と話してたんよ。本当に大物になるとは思わなかったけどね。笑
久々にあなたに会えてよかったわ。』

軽い握手とこれからも応援してるねの声を聴き、あったかいだし巻き卵とお気に入りだったつまみをご厚意でもらい、そのお店に背を向けた。

あ「このお店のためにも頑張らないと………。」