キミが途中加入【WEST】 (ページ21)

今日:20 hit、昨日:17 hit、合計:27,218 hit

恐怖心ページ21

あなたside

やっぱり何回見ても元カレだった。
イライラした顔でドアをドンドン叩く音が響いた。

大「大丈夫か？？！こんな音聞いたことないぞ」

あ「すごいイライラした顔してる………。」

望「淳太！！！！頼むから行かせてくれ！！！！！Aが危なすぎる。」

淳「そんなん言うたかてのんちゃんが危ないやろが。落ち着け。Aは警察に通報して」

あ「あ待って、、家入ってくる………。」

鍵を開ける音がして、ズカズカと入ってくる。
そういえば半同棲なら、鍵を渡してたに決まってるのに、内側から鍵をかけていなかった。

『久々やなぁ。A』

ぞわっとした。久々にその呼び方された。

あ「なに………？勝手に入って来やんといてよ」

『俺もこの家の住民やしさ。なぁ俺ら極秘恋愛してるってスキャンダルでたみたいやな。
丁度ええし、より戻さん？』

ニヤニヤしながら近づくタイヨウ。
ほんとに気持ち悪くて、逃げまわるがすぐに腕をつかまれた。

あ「離して。警察呼んでるで。」

『彼女やねんから呼んでも意味ないって。はよ俺の家帰ろや。』

あ「あんたが勝手に会社で浮気したんやろ。
身勝手に私のLINEブロックして何回も電話してもLINE送っても音沙汰一つもよこさんかったくせに、何をいまさら彼氏面？？？」

『それはごめんやって。結局Aしか好きじゃないって気づいたんやって。行こ？』

あ「えらい気づくの遅いなぁ？
２，３年もかからなほんまに好きな人って分からんの？？？タイヨウのこと本気で好きやったから結婚を意識して付き合ってたのに、会社の先輩と浮気して、私の気持ちがどうとか考えられへんような人とはほんまに無理。かえって。」

『ごめんや言うてるやろ。何回も過去の事でやいのやいの言わんといてくれる？うざい』

あ「ほんなら私と付き合うの無理やな。
おはようの代わりに浮気者って言うし、ご飯食べるたびにほかの女のつまみ食いした話毎日させるから。」

『なんなんお前、まじだるいねん』

その瞬間、目の前から拳が飛んできた。
俺、高校の時ヤンチャしててん言うてたのを思い出し、ほんまなんかなってちょっと疑いながらも拳を受け入れる覚悟を持った。