無自覚な彼女 ページ35
俺の彼女は無自覚である。
じゃんけんで負け、図書委員とクラス役員(と言っても雑用的なやつだが)を兼任しているAは、今度授業で使うプリントをホチキス留めしている。
さぞめんどくさそうに、不機嫌そうな顔をして作業しているものの、ちゃんと揃えて留めるあたり変に几帳面。
そんなAに、クラスの男が近付いた。
＊「Aさん、これ手伝おうか？」
クラスメイトから、こいつはAを狙っている、と報告を受けている男だ。名前は知らん。興味すらない。
ただAを狙ってるということは俺にとって死活問題なのだ。Aに限ってそんなことはないだろうが、万が一こいつを好きになったと振られたら俺は生きていく自信がない。
誰ですか重いとか言った人。ぶちのめしちゃうぞ。
「ん？いーよいーよ、1人でできるから」
＊「でも量多いし…」
「ホチキスで留めるだけだし気にしないで。これ係の仕事だから大丈夫」
＊「いや、でも…ほ、ほら！2人で！2人でやった方が早いでしょ？」
「？いざとなったらウォヌに頼むから」
＊「ア、ウン、ソウダヨネ…」
はははは、ざまぁ。
頼りにされてなくて草。ワロタ。草越えて森越えてジャングルなんですけど。
wn「俺が何？」
「あ、ねえ、放課後これ手伝ってよ」
wn「えー」
＊「じゃあ俺が…」
「え？ウォヌがいい」
wn「ぶはっ」
「なんで笑ってんだよ」
このクラスメイトの恨めしそうな目線も今なら痛くも痒くもない。なんという優越感だ。
別に、Aがこいつを選ぶなんていう心配などしていなかったけれど、こう実際言われるとすごく気分が良い。
なんせAは無自覚なのだ。
こいつの下心ありきの善意はAに伝わっていない。かといって、Aが鈍感なのかと言われればそうではない。
俺が告白した時も、俺からの好意に多少気付いていたとAは言っていたのだ。(単に俺が分かりやすいだけなのかもしれないが)
ジフナが1年の時2個上の先輩に恋をしていたことにも気付いていたし、とある女子の
「手伝うって言ってくれてありがとう。ごめんね」
＊「っ…何か困ったことがあったら言ってね？
「え？あ、うん…」
wn「強調しやがって」
「ちょっと…やだね」
wn「俺だけでいいでしょ？」
「うん。ウォヌがいい」
wn「…」
ふざけて言ったのにガチで返ってきて、チョンウォヌ全力で照れております。
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ただの専門学校生。(プロフ) - はのはのさん» こちらこそありがとうございました^_^急ぎで書いたのでちょっと面白味ないなと思ったのですがそう言っていただけると嬉しいです！またリクエストお願いします！ (2021年8月16日 21時) (
レス) id: ca3a9bdb52 (このIDを非表示/違反報告)
ただの専門学校生。(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！順に作らせていただきます^_^ (2021年8月16日 21時) (レス) id: ca3a9bdb52 (このIDを非表示/違反報告)
はのはの(プロフ) - ピアス開けるお話書いてくれてありがとうごさいます！開けるの渋ってるウォヌ君可愛すぎました！これからも楽しみにしています！お身体に気をつけて過ごして下さい！！ (2021年8月16日 21時) (レス) id: 8a2eec58db (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - いつもおもしろくて楽しいお話をありがとうございます！ウォヌくんと花火大会に行くお話が見てみたいです！ (2021年8月16日 19時) (レス) id: 289bd76c13 (このIDを非表示/違反報告)
ただの専門学校生。(プロフ) - ヤンチャンさん» リクエストありがとうございます！順に書かせていただきますので少々お待ちください！ (2021年7月5日 7時) (レス) id: ca3a9bdb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただの専門学校生。 | 作成日時：2021年3月3日 14時
