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ここの図書室は、高いところにある本を梯子で取らなければならない。
梯子は本棚に取り付けられていて、スライドして動くのだが、なかなかに老朽化していて揺れるわ揺れる。背が小さい私には返さなければいけない本棚は届かなくて、梯子を使う以外手がないのだ。
「…ま、大丈夫か」
私は別に高いところも揺れるのも特段怖い訳ではなかったし、お目当ての段はそこまで高くなかったので梯子を使って上がることにした。(いつもは司書さんが取ってくれる)
？「ちょっと待って」
「え？」
梯子を上がろうとしたところで声をかけられ振り向くと、後ろにいたのがウォヌだった。部活前なのか練習着を着ていて、この図書室にはアンバランスすぎていたのを覚えてる。
wn「危ないから俺が戻すよ」
「あ、大丈夫だよ、そんなに高くないし、これくらい…」
wn「昨日、それにふざけて乗った先輩が1番上から落ちて骨折してたから。それに、その高さは俺なら届く」
「あっ」
気付いたら本は彼の手にあった。戻す前にじっとその本を見つめていて、何か汚れでもあったのだろうかと焦っていたが。
wn「…これ、俺も好きな作家だ」
「え？あ、そうなんだね。面白いよねこの人の作品」
wn「うん。これもいいけど、俺は何気にデビュー作が好き」
「デビュー作かぁ。私は加賀シリーズが好き」
wn「それはもう王道。俺も好き」
「初めて好きな作家さんが同じ人に会った」
wn「俺もキムさんが初」
当時も今もクールなイケメンだと騒がれていたウォヌは、仲良くない人には全然笑顔を振りまかないイメージだったから、嬉しそうにへらりと可愛く笑う姿に「これがモテる理由か」と納得した記憶がある。
その日以来、ウォヌとはよく話すようになった。
キムさん、チョンくん→ネヨンちゃん、ウォヌくん→ネヨン、ウォヌと呼び方がどんどん変わっていって、一般的に仲が良いと言えるくらいになっていた。
そしてウォヌに紹介されたのが、後のいつメンたちである。
顔面が怖いくらい整った中国の王子・ムンジュンフィ、ダンス部の次期部長兼エースのクォンスニョン、吹奏楽部期待の星・イジフン。入学当初からとても目立つ存在で、私は彼らを一方的に知っていただけだったから、まさか紹介されるなんて思ってなくて。
wn「ごめん…こいつらどうしてもって聞かなくて」
wz「俺はただ引っ張られただけだからな」
「いや、うん、大丈夫」
にこにこ笑っている人1名、ほっぺをむいーーっとさせて笑っている人1名、真顔の人1名。
変な空間ができあがっていた。
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ただの専門学校生。(プロフ) - はのはのさん» こちらこそありがとうございました^_^急ぎで書いたのでちょっと面白味ないなと思ったのですがそう言っていただけると嬉しいです！またリクエストお願いします！ (2021年8月16日 21時) (
レス) id: ca3a9bdb52 (このIDを非表示/違反報告)
ただの専門学校生。(プロフ) - はなさん» ありがとうございます！順に作らせていただきます^_^ (2021年8月16日 21時) (レス) id: ca3a9bdb52 (このIDを非表示/違反報告)
はのはの(プロフ) - ピアス開けるお話書いてくれてありがとうごさいます！開けるの渋ってるウォヌ君可愛すぎました！これからも楽しみにしています！お身体に気をつけて過ごして下さい！！ (2021年8月16日 21時) (レス) id: 8a2eec58db (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - いつもおもしろくて楽しいお話をありがとうございます！ウォヌくんと花火大会に行くお話が見てみたいです！ (2021年8月16日 19時) (レス) id: 289bd76c13 (このIDを非表示/違反報告)
ただの専門学校生。(プロフ) - ヤンチャンさん» リクエストありがとうございます！順に書かせていただきますので少々お待ちください！ (2021年7月5日 7時) (レス) id: ca3a9bdb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただの専門学校生。 | 作成日時：2021年3月3日 14時
