【歌い手】カッターキャーされたヒロインのクラスに名探偵の妹がやってきました【文スト】

推理9 ページ9

一ノ瀬「へぇ、すごいね」


ボクを興味津々な目で見る一ノ瀬君。


「まぁ探偵だからね」


関係あるかは知らんけど。処でなんか凄い視線を感じるのだけど。


一ノ瀬「俺一ノ瀬彼方。此処の生徒会長やってる。君の名前は？」

「二年の江戸川A。覚えておくといいよ、なんせ世界最高の名探偵だからね」

一ノ瀬「ふぅん。二年生なんだね」


一ノ瀬君はうっすらと笑った。



「ねぇボクもう行っていい？一ノ瀬君」


桃華ちゃんがパンケーキ奢ってくれるから早く行かなきゃ駄目なんだよね。


一ノ瀬「いや。ちょっとまって。まふ、いいから早く出て来い。あと俺年上」


一ノ瀬君は机の下を覗き込んだ。ボクもつられて一緒に見た。



相川「そらるさんこの人大丈夫？」


まふと呼ばれた銀髪の男子はボクのことを伺うように見てくる。



一ノ瀬「大丈夫だって。いい加減そのコミュ障なおしてくれよ」


のそのそと机から出てきた此処の指定外ジャージを身にまとう彼。男子にしては大きめの赤い目に一ノ瀬君より大きい身長。


相川「あっ、ああ、相川、真冬……です。よ、よろしくしてください！」

一ノ瀬「あー、ごめんな。こいつコミュ障なもので…」

「まぁ確かにコミュ障は直したほうがいいね、相川君」


相川君は、無神経にボクが言ったら心にグサッとナイフが刺さった感じのリアクションをした。


相川「やっぱりですか…」

「将来キョドってる姿が目に浮かぶからね」


所でボクもう帰っていい？と聞くと、


一ノ瀬「うん。ありがとうA」

「いきなり名前呼びだね」



ボクはばいばーいと言いながら生徒会室をでた。









一ノ瀬side




江戸川A。

九瀬さんが夢見さんを刺した事件の二日後に転校してきた。

はじめはあまり興味を持っていなかったけど。


昼休み、図書室に用があって彼処を通ってみた。

何やら話し声が聞こえた。廊下を普通に歩いてて聞こえるほどの声量で、夢見と九瀬のワードが出てきた。

少し気になって覗いてみた。


「自分自身で刺したのだろう？夢見きららは」


一人の男子がクラス全員を敵にしているような立ち位置だった。

続いて言ったのは、自分で纏めたらしい事件のシナリオ。

俺はあの事件には居なかったけど、彼処まで普通考えられるのだろうか。

少し、興味が湧いた。


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相川真冬 一年生

坂田優 一年生

折原千良 二年生

月崎志麻 二年生

一ノ瀬彼方 三年生

高橋渉 三年生

年齢こんな感じです

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