推理4 ページ4
さあ一時間目が終わった。
小説や漫画など、転校生には質問攻めが当たり前だが……どうやらボクは例外らしいね。
誰も話しかけてこない。
なんだ?世界最高の異能力を兄に持つ僕に近づき難いって?恐れ多いって?仕方ないなぁ。
それを見かねた桃華ちゃんは、私に話しかけて来た。
九瀬「ね、ねぇAさん」
「どうしたの桃華ちゃん?もしかして、さっきの応用問題の解き方。まだ分かってないようだけど」
九瀬「すっ、すごい、そ、そうだったんだけど、どうしてわかったの?」
「かーんたんさ。さっきの応用問題の解説終わったときすっごいしぶーい顔してたじゃん。黒板とノート交互に見てさ。解説もよーく聴いてたのにねぇ…まだ熟してない干し柿食べてる顔見たいで笑っちゃったよ!」
【Aさんメモ2】軽く人をディスる
九瀬「そ、それで」
おどおどした様子でボクに言う前に言った。
「応用問題四角2のかっこ6。口先だけじゃあその固い頭では分かりにくいようだから、桃華ちゃんの数学のノートを使うね。借りるね」
といって桃華ちゃんの机から数学のノートを取り出して、開けたままの筆箱からペンを取り出した。
「要するにここをxに、ここをyとして当てはめれば」
九瀬「な、なるほど!答えがでるってわけなんだね!」
「そーゆうこと。んであとはちゃーんと計算をするだけ。答えは?」
九瀬「えっと……あ、23だ!」
「せいかーい。よくできたじゃん」
九瀬「ありがとうAくん。なにか御礼でも」
「御礼は駄菓子で」
すると、
「江戸川すっげぇ…天才かよ」
っていう言葉が聞こえた。
何時の間にかボクの周りに人集りが出来ていた。君達もう直ぐ休み時間終わるよ。
「まぁボクにかかればこれくらいの問題なんて敵じゃないからね!だってボクは、世界最高の名探偵だからね!」
この言葉におお、という歓声が教室に響いた。
「どうやら君たちもこの応用問題四角2のかっこ6が分からなかったんだね。ところであと六秒で休み時間終わるよ?」
皆一斉に席にダッシュした。
そしてとばして四時間目。
「うーん。困ったなぁ」
「おやおや、名探偵様お困りですか?」
推理小説好きな男子と仲良くなって此奴隣にいて鬱陶しいんだが。
「自動販売機の使い方が知らないのだよ」
「え”しらねぇの!?」
「使ったことないからねぇ」
【Aさんメモ1】常識しらず
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さろぺ(プロフ) - ブバルディアさん» わかりにくくてすみません…。コメントありがとうございます! (2020年7月18日 13時) (レス) id: 31911d030c (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - ああ、そうですか。わざとなのですね。迷惑をおかけしました。更新頑張ってください。 (2020年7月18日 9時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
さろぺ(プロフ) - ブバルディアさん» 拷問するような目付きという描写なのですが…。 (2020年7月18日 7時) (レス) id: 31911d030c (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 推理15のところ、拷問じゃなくて尋問じゃないでしょうか?違ったらすみません。 (2020年7月17日 17時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
さろぺ(プロフ) - いちご飴さん» ちょっとそれは夢主ちゃんが縮んじゃうy(((夢主ちゃん身長は気にしてません (2020年6月4日 1時) (レス) id: e9b4a92fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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