検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:36,450 hit

推理4 ページ4

さあ一時間目が終わった。


小説や漫画など、転校生には質問攻めが当たり前だが……どうやらボクは例外らしいね。


誰も話しかけてこない。


なんだ?世界最高の異能力を兄に持つ僕に近づき難いって?恐れ多いって?仕方ないなぁ。


それを見かねた桃華ちゃんは、私に話しかけて来た。






九瀬「ね、ねぇAさん」


「どうしたの桃華ちゃん?もしかして、さっきの応用問題の解き方。まだ分かってないようだけど」


九瀬「すっ、すごい、そ、そうだったんだけど、どうしてわかったの?」



「かーんたんさ。さっきの応用問題の解説終わったときすっごいしぶーい顔してたじゃん。黒板とノート交互に見てさ。解説もよーく聴いてたのにねぇ…まだ熟してない干し柿食べてる顔見たいで笑っちゃったよ!」

【Aさんメモ2】軽く人をディスる


九瀬「そ、それで」





おどおどした様子でボクに言う前に言った。




「応用問題四角2のかっこ6。口先だけじゃあその固い頭では分かりにくいようだから、桃華ちゃんの数学のノートを使うね。借りるね」



といって桃華ちゃんの机から数学のノートを取り出して、開けたままの筆箱からペンを取り出した。









「要するにここをxに、ここをyとして当てはめれば」


九瀬「な、なるほど!答えがでるってわけなんだね!」


「そーゆうこと。んであとはちゃーんと計算をするだけ。答えは?」


九瀬「えっと……あ、23だ!」


「せいかーい。よくできたじゃん」


九瀬「ありがとうAくん。なにか御礼でも」


「御礼は駄菓子で」



すると、

「江戸川すっげぇ…天才かよ」


っていう言葉が聞こえた。

何時の間にかボクの周りに人集りが出来ていた。君達もう直ぐ休み時間終わるよ。



「まぁボクにかかればこれくらいの問題なんて敵じゃないからね!だってボクは、世界最高の名探偵だからね!」


この言葉におお、という歓声が教室に響いた。



「どうやら君たちもこの応用問題四角2のかっこ6が分からなかったんだね。ところであと六秒で休み時間終わるよ?」








皆一斉に席にダッシュした。









そしてとばして四時間目。




「うーん。困ったなぁ」

「おやおや、名探偵様お困りですか?」



推理小説好きな男子と仲良くなって此奴隣にいて鬱陶しいんだが。


「自動販売機の使い方が知らないのだよ」

「え”しらねぇの!?」

「使ったことないからねぇ」


【Aさんメモ1】常識しらず

推理5→←推理3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (105 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
171人がお気に入り
設定タグ:悪女倒し , 文スト , 歌い手
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さろぺ(プロフ) - ブバルディアさん» わかりにくくてすみません…。コメントありがとうございます! (2020年7月18日 13時) (レス) id: 31911d030c (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - ああ、そうですか。わざとなのですね。迷惑をおかけしました。更新頑張ってください。 (2020年7月18日 9時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
さろぺ(プロフ) - ブバルディアさん» 拷問するような目付きという描写なのですが…。 (2020年7月18日 7時) (レス) id: 31911d030c (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 推理15のところ、拷問じゃなくて尋問じゃないでしょうか?違ったらすみません。 (2020年7月17日 17時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
さろぺ(プロフ) - いちご飴さん» ちょっとそれは夢主ちゃんが縮んじゃうy(((夢主ちゃん身長は気にしてません (2020年6月4日 1時) (レス) id: e9b4a92fc5 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さろぺ | 作者ホームページ:ないよ  
作成日時:2020年3月27日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。