【歌い手】カッターキャーされたヒロインのクラスに名探偵の妹がやってきました【文スト】

推理15 ページ15

一ノ瀬「率直に聞こう。君は何しにこの学校へ来た？」


一ノ瀬君の目は拷問するような目でボクを見ている。

何を聞き出そうとしている？

夢見のことか。まぁいいや。彼女に漏れなきゃいいし。

彼、口堅そうだし。


「そうだね。依頼かな」

一ノ瀬「依頼？」


一ノ瀬君はボクを見て、少し納得した様子だった。


「そ。ボクは武装探偵社の調査員。此処には依頼として来たよ」

一ノ瀬「……どういう依頼？」

「今から言う人物の調査だよ」


この言葉で少しピクッと眉を動かした一ノ瀬君。


「そう、君の思っている、夢見きららだよ」


一ノ瀬「やっぱりかぁ」

「何？やっぱりッてことは一ノ瀬君、気付いてたんだね。生徒会長恐ろしー！」

一ノ瀬「ちょっとなにそれ」

「まぁボクは夢見の情報を上に送るだけなんだよねぇ」

一ノ瀬「そうか」

「話はこれだけ？」

一ノ瀬「いや。Aってどこの係りになったの？」

「ボク？ボクは確か得点掲示だよ」

一ノ瀬「そっか。頑張ってね」

「………？うん」





ーーーー


「桃華ちゃん。ーーーーー。」

九瀬「っ、うん！」


翌日の六時現目。

係り打ち合わせは学年全体でやる。

一年の得点掲示、二年の得点掲示、三年の得点掲示が集まるッてこと。


伊藤「いやー楽しみだなぁ。どんな先輩がいるんだろう」

「まっ、テキトーにこなすか」

稲村「楽しみだね！」

伊藤「だなっ」


集合場所の席につくと、隣は…金髪でうるさくてボクより背のちっさなひと。



「おお！君も得点掲示か！よろしくな！」

「うん、よろしく」


というとなんか頭なでくりまわされた。


「無愛想みたいだけど可愛いのお〜！然もクールやな〜！儂は棗響！三年だぞぉ！お主の名前は？」

「ボクは二年の江戸川A。よろしくね、響ちゃん」

棗「生意気…だけど可愛いのお！今噂のイケメン名探偵か！」


といってまた頭なでくりまわされた。

え、ちょっまって


「いとうっ、死ぬっ、死ぬ」


この人力強いッ。

伊藤に助けを求めるも、あいつは


伊藤「あー」


と云ッて、助けてくれない。


ちょっまって死ぬッて、死ぬ！




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「９６猫さん、その辺にしたらどうです？」



見上げると、金髪と紫色の髪の毛がいた。

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