朝ご飯 ページ4
JN side
またAに睨まれないようにシュババッと素早く着替える
ん？ちょっと待てよ、何で俺だけ着替えるの？
さっきのAの姿を思い出す
パジャマのままでしかもすっぴん
でも、髪だけちゃんとしていた←
脱いだ服をもう一回着てからドアを開ける
『なに、もういけるの…って、着替えてないんかい』
開けるとAがいてパジャマのままの俺を見て顔をしかめる
眉間にしわがよってる
せっかくの綺麗な顔が台無しだぞっとボソッと呟きAの頭を撫でようとした
やめてよって拒否られたけどね…
しかも手叩かれたし…悲し…
JN「Aも着替えてないのに何で俺だけ着替えなきゃいけないんだよ！」
『着替えないんだったら早くいくよ。オンマが朝ご飯作って待ってるから』
俺を相手にしないでオンマのところへスマホをいじりながら歩くA
そんな態度に少しムッとする
Aの事がわからない。
今まで双子としてAの事なんでもわかってきたのに
俺の事嫌いになったとか？
良くない方向へ考えてしまう頭をブンブンと横にふりAの後をついていく
「おはよう、ジン」
JN「おはよう！オンマ！！」
ニコニコと二人で他愛も無い話をする
その間もAはスマホを片手に朝ご飯を食べている
Aのそんな様子を見たオンマは少し怖い顔になった
「こら、A。食事中の時くらい携帯はやめなさい」
『別にいーじゃん…スマホくらい…』
ぶつぶつ文句を垂れながら大人しくスマホをポッケにいれた
「あっ、今日は早く家出なくちゃいけないの忘れてたわ！」
慌ただしく鞄に弁当を詰め、上着を羽織るオンマ
「じゃあ行ってくるね！帰り遅くなるかも！後は頼んだわよー」
JN「いってらっしゃーい！頑張って！」
『いってらっしゃい…』
それだけ言って家から出ていった
アッパは朝早くから夜遅くまで勤めてる
忙しいみたいで家ではあまり見かけない
今、家には俺とAの二人だけ
なんとなく気まずい雰囲気になる
喋る事もなくお互いにもくもくとご飯を食べ続ける
ガタッと音がして見るとAが食べ終わった食器を片付けていた
『…何？』
俺の視線に気づいたのかこちらを見ていた
JN「ん！いや、何もないけど…」
ならいいっと言ってサッサッと自分の部屋に帰るA
そういや俺たち、おはようも言ってないよね
後で言わなきゃ
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作者名：りと | 作成日時：2019年8月16日 15時
