公安から派遣された最強少女はどうやら寝不足らしい (ページ23)

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田「最近ではSNSでヒーローに対し批判的な発言をしているアカウントも複数見られます。」

守ってもらってる立場なのに、文句言うなんて何様だよって感じだけど

田「ヴィラン連合の勢力拡大の抑制と、ヒーローに対する民間人の信頼を取り戻すこと。

それが我々の最大の課題と言えるでしょう。」

その時の空気は、思い出したくないほど重たかった。

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会議が終わり、なんともいえない気持ちで私は椅子にぼーっと座っていた。

自分はヒーローになりたいと思ったことはない。

でも、なんだかなんだ公安の仕事を手伝ってるし

個性の強化も興味があるからやっている。

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雄英高校に入学してまだ数日しか経ってないけど

クラスのみんなが本気でヒーローを目指しているのはよくわかった。

実技の授業の時、みんな誰よりも強くなろうと必死に努力してる。

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感化されちゃったのかな。

なんだか彼らを見てると、すごく楽しくなる。

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丸山さんの策略に、まんまとハマってしまった。

我ながら単純にも程があると呆れてしまう。

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田「いつまで座ってんの、天才様」

『…その呼び方やめてくれる？？？』

田「いいだろ別に、俺とAの仲じゃん」

『はいはいそうですねー』

田「いや適当すぎだろ」

『てか今日も相変わらず真面目だったね。普段はこんな感じなのにさ。』

田「仕事なんだから当たり前だろうが。

あ、そういえばさっき彩奈から連絡来てたぞ。

急に緊急会議入れて私のAを連れてくなバカ兄貴だとさ。

困るよなー、会議を組むのは丸山さんだっつーの。」

『世話の焼けるお転婆な妹なんて可愛いじゃん』

田「絶対思ってないだろ」

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さっきまで丸山さんの補佐をしていたこの男

実は田中彩奈の兄である。

田中隼人(24)

彩奈とは一個違い。

兄弟揃って昔から仲良くしている。

普段は田中兄妹とはタメだけど、仕事のことになると私に対して敬語になる。

『なんで仕事では敬語なの』

田「お前本当は俺らがタメ口で話していい相手じゃねぇんだよ」

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