○ ピストルの音。 ページ15
ショッピが招集に向かった直後。
｢もう招集かかってるっぽい〜｣
と、クラスの女の子が教えてくれたため私も招集場所に向かう。
あぁ、緊張で足が竦む。
そこまで体育祭に本気ではないうちのクラスも、やはり負けず嫌いが作用して暑く燃え上がっている。
｢はぁ…やばい…｣
｢え、佐々木さん大丈夫？顔色悪いけど…｣
｢だ、大丈夫…。ちょっと、責任を感じて｣
｢何それ！そんなん気にせんでええよ！体育祭楽しんだらええんやから気にしすぎ！佐々木さんめっちゃおもろいなぁ｣
そう言って背中をバシバシ叩いてくる。
よ、陽キャや…。関わり方が上手い。
｢佐々木さんも人間なんやなぁ｣
｢え？｣
｢ごめんこの子ちょっと言葉が足りないから…。ほら、佐々木さんいつも落ち着いてて真顔なこと多いから、そんなに表情崩れてるの見たら私たちと同じ人間なんだなぁってことが言いたいんやと思う。｣
｢そうそう！よくぞ言ってくれた！やから、なんか佐々木さんと仲良くなれそう！って今思えた。｣
｢…そっかぁ。関わりにくくしててごめん。｣
｢いやいや全然！リレー頑張ろな？お、一年のやつ始まるっぽい！｣
…初めてこんなにクラスの人と喋ったな。
なんか、楽しい。
でも、ショッピが走るんやから見やんと。
乾いた破裂音が空に響く。
ショッピ、何走者目なんやろ。聞けばよかった。
ぼーっと人混みの中からグラウンドに視線を向けていると声がかかる。
｢佐々木さん！こっちの方がよく見えるで！｣
グイッと腕を引っ張られる。
そこには、クラスのあの子たち。
｢え、？｣
｢紫咲くん、見るやろ？ほら、アンカーやから！｣
一年生の応援席と、入場ゲートのギリギリ。
そこは、アンカーがラストスパートを駆け抜けるところを見るのにぴったりな場所だった。
｢応援、してあげなよ。｣
｢あ、うん。ありがとう｣
クラスメイトの三人にお礼を言って、前に出る。
遮るものは、何もない。
｢あ！バトン渡った！｣
ショッピのクラスは現在二位。
翔が追い抜けば、一位になる。
声援が一気に大きくなって、誰もが彼らに釘付けだった。
｢っ、翔、頑張れ！｣
負けじと声を張る。
周りの声に掻き消されるけれど、応援し続けた。
彼が、私の目の前を横切る瞬間、視線が交わる。
次の瞬間、翔はスピードを上げた。
そして
もう一度、乾いた音が空に響く。
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天井(あまい)(プロフ) - @付きですね…それでも出てきませんなんででしょうか？ (2020年12月31日 14時) (
レス) id: 69217dc78e (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - 天井(あまい)さん» 一応確認なのですが、@付きですかね？IDだけ打ち込んでその下に@付きのプロフィールを押したら出てくるみたいです。 (2020年12月31日 14時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
天井(あまい)(プロフ) - 出てこないです…… (2020年12月31日 14時) (レス) id: 69217dc78e (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - 天井(あまい)さん» お手数お掛けしてすみません。よろしくお願いします (2020年12月31日 14時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
天井(あまい)(プロフ) - そうしたのですが、出てこないんです…もう1回してきます… (2020年12月31日 14時) (レス) id: 69217dc78e (このIDを非表示/違反報告)
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