苦いチョコレート。 ページ29
HRのあとすぐにAちゃんの元に向かうと、すれ違う生徒みんなに声をかけられる。
｢“王子サマ”じゃ〜ん｣
｢あ、うつくんだ！｣
など。なんでこんな情報早いん？やめてや。
適当に返事をしつつ、彼女のクラスに着くと友人らに抱きしめられているAちゃんが。
｢助けれんでごめんなA〜！｣
｢どうにかしようと思っててんけど、力じゃ敵わん思って…｣
｢そんな気にせんでも、大丈夫やで？｣
｢でも、うつくん来てくれてほんまに良かったなぁ｣
｢な！普段のあいつ知らんかったら惚れてるわー｣
｢流石にあれはキュンとくるよね｣
うわぁ、めっちゃ褒められてるやん。照れるわ。
｢やぁやぁお嬢さん方｣
｢あ、言ってる側から…。｣
｢うつくん聞いたで。Aのこと守ったんやって？｣
｢まぁ、ね。｣
｢普段ナヨナヨしてんのに、ちゃんとするとこはしてんだもんね。見直したわ〜｣
｢ん、ありがと。じゃあそろそろ僕ら帰るわ｣
｢お〜。じゃあ、またね。A｣
｢うん！ばいばい｣
先に教室を出て、彼女らの輪から抜け出したAちゃんを待つ。
｢おまたせ、うつくん｣
｢よし、ほな帰ろか｣
そのまま歩き出す。
すっかりと静かになった校内に寂しさを覚えるが、今年は楽しかったな。今までは何となく過ごしていた行事がこんなにも楽しく感じるなんて。
隣を歩くAちゃんをちらりと見る。
君が、おったからなんやな。きっと。
すると、視線に気づいたのかふと顔を上げるAちゃん。
｢ん、どうしたん？うつくん。｣
｢んーん。何もあらへんよ。｣
｢…そっか！｣
ふわりと笑う彼女を、この先も守りたい。
もう、お試しの恋なんか言わせへん。
僕は、君が好きやで。Aちゃん。
君を絶対に振り向かせる。
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更新全然出来てなくて申し訳ないです。
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ちぇる(プロフ) - 白ごまさん» コメントありがとうございます！ (2021年4月19日 19時) (
レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - 甘酸っぱい両片思いでもうずっとキュンキュンしてました。完結おめでとうございます！ (2021年4月18日 4時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - �世気�» コメントありがとうございます！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
�� - キュンキュンする（真顔） (2021年3月12日 18時) (レス) id: 86f4624805 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - メロンパンさん» コメントありがとうございます！ (2020年12月1日 19時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
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