苦いチョコレート。 ページ25
翌朝、ついに待った文化祭。Aちゃんを迎えに行く。
文化祭という事もあり、いつもより華やかな姿をした女子生徒たち。きっと、Aちゃんも可愛らしくなっている事だろう。楽しみや…。
彼女の家に着き、インターホンを鳴らす。
機械越しに彼女のお母さんの声が聞こえた。
『はい、どちら様でしょうか』
｢あ、おはようございます〜。
『あら、大ちゃん？久しぶり〜』
｢はい〜お久しぶりです。｣
『A迎えに来てくれたの？』
｢あ、はい。そうです｣
『待ってね〜』
そう言ってAちゃんの名前を呼ぶ声が聞こえる。あれ、まだゆっくりしてたんかな。悪いことしたなぁ。
『んぐ、うつくん？』
｢あ、もしかしてご飯食べてた？｣
『ううん！食べ終わった！すぐ行くから待ってて』
音声が遮断され、大人しく待つことにする。
少し騒がしく足音を鳴らして、玄関が開く。
｢ごめんうつくん、お待たせ｣
｢ううん、待ってへんよ。｣
｢ありがとうねぇ。行こっか！｣
｢うん｣
出てきた彼女に射抜かれる。え、可愛い。
いつもなら下ろしたままのふわふわした髪がハーフアップにされているし、いつもより華やかに施されたメイクも彼女の可愛さを引き立たせている。
｢Aちゃん、今日は一段と可愛いね｣
｢んふ、頑張ったねん｣
｢めっちゃ、可愛い。｣
｢褒めてくれてありがとう。文化祭やし、気合い入れよ〜って思って｣
｢あ、そういえば。Aちゃんとこは何するん？うちはスムージー作るらしいねんけど｣
｢うちはねぇ、メイドカフェやるねん｣
｢ふぅん、メイドカフェかぁ…。メイドカフェ?!｣
は？Aちゃんメイドカフェするん？嫌や、この可愛い子が色んな男に晒されるん？
｢うん。あ、私はメイドさんやなくて裏で料理作る係やから安心してな！｣
安堵する。良かった〜！Aちゃんがメイドするとか気が気じゃなかったけど、それなら安心やな。
｢あ、でも。うつくんにはうち来てほしいなぁ｣
｢も、もちろん！！絶対行くから！｣
｢えへ、ありがとう。｣
靴箱に着き、靴を履き替えそのまま彼女をクラスまで送り届ける。
｢うつくんありがとうねぇ。｣
｢うん、ええよ〜。じゃあ｣
そう言ってクラスに向かおうとすると、腕を引かれる。
｢っと、なに？Aちゃん｣
｢文化祭、一緒に回らん？｣
驚きのあまり声が出ないが首を縦に振る。
｢じゃあ、また後で！｣
彼女の笑顔には弱い。
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ちぇる(プロフ) - 白ごまさん» コメントありがとうございます！ (2021年4月19日 19時) (
レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - 甘酸っぱい両片思いでもうずっとキュンキュンしてました。完結おめでとうございます！ (2021年4月18日 4時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - �世気�» コメントありがとうございます！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
�� - キュンキュンする（真顔） (2021年3月12日 18時) (レス) id: 86f4624805 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - メロンパンさん» コメントありがとうございます！ (2020年12月1日 19時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
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