苦いチョコレート。 ページ3
一瞬時、止まったんか思った。
え、何言うてるんこの子。
お付き合い？何が？誰と？
僕の後ろに誰か通った？
キョロキョロと周りを見渡す。
…誰もおらへん。
｢…え？｣
絞り出した声は弱々しく、それに対し彼女は笑った。
｢伝わらんかった？やから、私とお付き合い…｣
｢待って待って待って！Aちゃん、それどういう意味かわかって言うとる？｣
ほんまに、びっくりすること言わんといてほしいわ。
…本気にしたら、どうするつもりなんやろ。
｢え？やから、そのままの意味やろ？私と、うつくんがお付き合いする。｣
｢…それって、“恋人”って事やで？｣
なぁ、ほんまに！
この子意味わかってるんかな。恋したことないやん。
｢うん。恋人。｣
｢誰が｣
｢私と、うつくんが。｣
なんで分からないの？といった顔で、自分と僕とを交互に指差す。
っっっはーーーーーー？？？？？
思わずAちゃんの肩を掴む。
｢っあんな、恋人って言うんは友達とは違うんやで？手を繋いだり、ハグしたり。…その、キスしたりするんやで？それをわかった上で僕に言うてるん？｣
｢うん？恋人ってそういうもんなんやろ？アイちゃんが言うとったで？｣
アイちゃん？ああ、あのボブヘアの子か。
って、ちゃうちゃう！！
何でむしろ分かってて、僕なん？
｢Aちゃん。分かってる上で、なんで僕に言うたん？｣
…僕のこと好きでもないくせに。やめてや。
現実突きつけんといて。
｢だって、私たちもう三年生やのに恋人おらへんし。それに、こんなん頼めるんうつくんしかおらんもん…。｣
っその顔に僕は弱いんや。
昔から君に泣かれたらどうしたらええんか分からへんねん。
女の子の扱いには慣れてるつもりやのに。
…でも、いい機会や。
このチャンス、掴ませてもらうで？
｢はぁ、可愛い幼馴染の頼みやもんなぁ。断られへんわぁ。｣
そういった途端、分かりやすいほど嬉しそうな顔をするAちゃん。
｢ほ、ほんま？いいの？｣
｢うん。僕でええなら、付き合おか。｣
僕らの不思議なお付き合いが始まった。
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ちぇる(プロフ) - 白ごまさん» コメントありがとうございます！ (2021年4月19日 19時) (
レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - 甘酸っぱい両片思いでもうずっとキュンキュンしてました。完結おめでとうございます！ (2021年4月18日 4時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - �世気�» コメントありがとうございます！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
�� - キュンキュンする（真顔） (2021年3月12日 18時) (レス) id: 86f4624805 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - メロンパンさん» コメントありがとうございます！ (2020年12月1日 19時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
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