甘いチョコレート。 ページ5
女の子は恋バナが好き。
私の周りの女の子は、普通に恋して彼氏さんができて幸せそうに笑ってる。
それに比べて私は、毎日うつくんと登下校を共にし。
男の子と喋ることがない。できない、と言った方が正しいけど。
昔からそうだった。
友達はきっと多い方。
でも、男の子とは一切関わりがない。
何でかなぁ。という純粋な疑問を友人に問いかけてみても。
｢Aには私らがおるやろ？｣
と口を揃えて答える。
まあ、そうやねんけど。みんながおればそれでいい。
｢でも、私も一回は恋。してみたいなぁ…｣
誰にも聞こえないように呟いた言葉。
かと言って、恋をしたことがない私には男の子の魅力だとか、かっこよさだとかよく分からん。
あ、そうやん。
私よりも恋に詳しい男の子。おるやん。
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幼馴染の宇都宮大くん。
私は昔からうつくんと呼んでるけど、気づけばみんなもそう呼んでた。
彼なら私の頼みも聞いてくれるかも。
そう思って、いつもの帰り道。
隣を歩く君の袖口を掴んでみる。
｢ねえねえ、うつくん。｣
｢私とお付き合いしてくれへん？｣
その言葉を聞いた彼は、いつもスマートな身のこなしを出来ず。
挙動不審になり辺りを見渡した。
あれ？分からへんかったんかなぁ。
そう思って、見つめていると。
｢…え？｣
絞り出された声は、いつもの透き通る声ではなく何とも弱々しかった。
思わずクスリと笑う。
｢伝わらんかった？やから、私とお付き合い…｣
｢待って待って待って！Aちゃん、それどういう意味かわかって言うとる？｣
慌ただしく私から離れるうつくん。
分かってるよ？流石の私でも“恋”くらい分かるで。したことはないけど。
｢え？やから、そのままの意味やろ？私と、うつくんがお付き合いする。｣
｢…それって、“恋人”って事やで？｣
恋人。それは“恋の思いをよせる相手。”
分かってるよ。ちゃんと調べたもん。
うつくんは何とか私を説得しようとしたけど、結局折れてくれた。
｢はぁ、可愛い幼馴染の頼みやもんなぁ。断られへんわぁ。｣
不安だった心がポカポカと暖かくなる。
｢ほ、ほんま？いいの？｣
｢うん。僕でええなら、付き合おか。｣
優しく微笑むうつくんに、心がキュンと高鳴った。
これって、何なんやろ…。
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ちぇる(プロフ) - 白ごまさん» コメントありがとうございます！ (2021年4月19日 19時) (
レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
白ごま(プロフ) - 甘酸っぱい両片思いでもうずっとキュンキュンしてました。完結おめでとうございます！ (2021年4月18日 4時) (レス) id: bba1a3ae28 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - �世気�» コメントありがとうございます！ (2021年3月12日 20時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
�� - キュンキュンする（真顔） (2021年3月12日 18時) (レス) id: 86f4624805 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - メロンパンさん» コメントありがとうございます！ (2020年12月1日 19時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
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