○間に挟まないで。 ページ16
朝からバチバチといった音がなりそうなほど不穏な空気で私の両隣にいる二人。
うん。やめて？
周り見てみ？ドン引いてる。
｢…先輩、この人なんでおるんですか。｣
｢それはこっちの
｢はぁ？何言うてるんですか。俺は、先輩にこっちを向いてほしいから毎日迎えに行ってるんです。たかが正門で会っただけのあなたにどうこう言われたくないですね。｣
｢ふぅん。いいもんね！Aちゃんとは隣のクラスでいつでも会えるし！ね？Aちゃん！｣
｢あー、うん。そうやね。あは…。｣
いやいやいや。私を挟んで喧嘩すな。
原因は私なん？なんでやねん。おかしいやろ。
急に二人に告白(？)されて動揺してる私に追い討ちかけてくるな。
｢…あ、ショッピ。二階やから。｣
｢あぁ。ほんとっすね。じゃあ、先輩。帰りは迎えに行きますんで。｣
｢お、おう。わかった。頑張ってな｣
｢…はい。｣
少し嬉しそうに口角を上げたショッピは、そのまま三階へ。
｢ねぇ、Aちゃん。｣
｢ん？どうしたん？｣
どうしたんやろ。めちゃくちゃ不安そうに聞いてくる。
｢…私がさ？Aちゃんのこと、恋愛的な意味で好きって言ったこと。どう思ってる？｣
｢あぁ…。うーん。特に何も？驚きはしたけど、今どき珍しいことじゃないし。｣
｢そっか…。｣
ホッとした表情を浮べる。
｢嫌われてたら嫌だなって思って。｣
｢そんなんで嫌ったりせんよ！｣
｢えへ…よかった。あ、クラスまで来たし、またね！｣
｢うん｣
驚いたのは事実だけど、だからと言って私たちの関係が変わることは多分ないんだと思う。
どうするのが最善なのか。
今の私にはよく分からない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくら - 下に同じく。説明文で面白いと見た。そして読んで更に面白いと思った。後輩くん好きなんでほんとこの小説神ってます！ありがとうございます！！ (2022年9月20日 17時) (
レス) id: 1fc21789e4 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - える＠脅威さんが好きです！さん» 随分古い作品なのにコメントありがとうございます！笑 (2022年3月11日 10時) (レス) id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威さんが好きです！ - 「リアル後輩がむっつりだったので書きます。ごめんね。」で私は面白いと確信を得た。 (2022年3月11日 1時) (レス) id: 2c1cc6224f (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - RURUさん» ありがとうございます！ (2021年1月20日 8時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
RURU - 好k(昇天) (2021年1月20日 6時) (レス) id: cf91128782 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
