【d!】俺は。【sha】 (ページ9)

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ご。ページ9

あの後、気がつけば目の前が真っ暗になっており。次に目を開けると朝だった。

｢やべ。風呂風呂…｣

重い体を無理やり起こし、充電されていないスマホに手を伸ばす。

時刻は午前5時。窓から見える空は、東雲(しののめ)色をしていて、浄化されるような気がした。

溜まりに溜まった通知を消しているとメッセージが来ていることに気づく。

ｿﾞﾑシャオロン元気かー?ｿﾞﾑまた近々飯でも行こうや!
20:35

何だかんだゾムは良い奴やな。飯食わしてくんのはどうかと思うけど。

返しとくか。

《昨日》
ｿﾞﾑシャオロン元気かー?
ｿﾞﾑまた近々飯でも行こうや!
20:35

《今日》
ｼｬｵおう。行こな
5:15

そういや、今日は土曜日か。特に用もないし、ゆっくりしとくかぁ。風呂入ったら散歩行こ。

｢あー…。部活引退したらこんなゆっくり出来るんか。｣

暇といえば暇やけど、待ち望んでた自由が手に入る感覚ってこんなんか。

いつものスウェットと下着を持って部屋を出る。
夏が終わったはずなのにまだ少し暑いこの季節が、何だかんだ好きだ。汗がまとわりつくのは嫌やけど。

｢まだ誰も起きてへん。静かやな…。｣

いつもは賑わっている我が家も、明朝となるとさすがに静かだ。おもろいな。

脱衣所につき、まだふわふわとする状態で着ていたものを全て脱ぐ。
部活の影響で焼けた肌が俺の3年間の努力を物語っている。そして、焼けずに済んだ肌の白いこと。

｢俺こんなに白かったんか…。毎日見とったのに気づいたん今か…。それくらいゆっくり出来てへんかったんやな。これから白くなんぞー｣

朝シャンめっちゃええやん。最高すぎるやろ。