【d!】俺は。【sha】 (ページ16)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:53,402 hit

じゅうに。ページ16

｢はー！よう食ったわ！二人とも大丈夫か？｣

｢…まぁ。｣

案の定食害気味のことはされたが、Aに食べさせないように全部俺が食べた。腹はち切れそう。

｢ぞ、ゾムくんめっちゃ食べるんやなぁ。そんな食べてたっけ？｣

｢ゾムは昔からこんなんやで…。ぉえ…吐きそう｣

あーやべぇ。これ以上何か入れたり、動いたりしたら出てくる。

｢何やねんシャオロン！！お前、嬉しそうに食うとったやないか！｣

｢別に嬉しそうに食うてへんわ。…ちょ、ほんま揺らすなって。お前の服にぶちまけるぞ｣

｢あ、お水もらってくる！シャオくんはじっとしてて｣

うーんAが優しい…。でもこれ大丈夫か？出てきそうやで。

｢…シャオロン、しんどそうやのにニヤけてんで。｣

｢しゃーないやろ。こんなんでも嬉しいんやから｣

｢やーっと、素直になったんか。｣

｢お前には全部分かっとるやろ。隠しても意味ないやんか｣

そりゃなぁと楽しそうに笑うゾム。
お前には本能的にバレてたし、相談してたから全部知ってるわな。ムカつくけど。

｢シャオくん、お水もらったよー。大丈夫？｣

｢んー…多分大丈夫や。ありがとうなぁ。A｣

｢そんなんいいのに…。あ、ゾムくん急いでるなら先帰って大丈夫やからね！｣

｢そうやな。じゃあそろそろ帰ろかな。すまんなシャオロン！仙田さん。楽しかったで。また今度飯行こな！｣

ヒラヒラと手を振って店を出ていった。

ふぅと一息ついて、Aが持ってきてくれた水を飲む。

なんか、落ち着いた気がする。ほんまに助かった。

｢顔色戻ってきた…。よかったぁ。｣

｢心配かけてごめんなぁ。そろそろ店出よか。おっちゃんありがとう。美味かったで。｣

そう言って俺たち二人も店を後にする。