じゅういち。 ページ15
「…結局ここかよ。」
ゾムに任せた俺が馬鹿だった。こいつは自分の食べたいものを食うやつやった。
「ここって…」
「見ての通り!ラーメン屋!」
「がっつりラーメン食わす気かお前。Aおるねんぞ!」
「あかんのか?なぁ、あかん?仙田さん」
うわこいつほんまに腹立つわ。ちょっと顔がええからって。やめろやほんまに。
「あかんわけないやん!ラーメンいいね。食べたい!」
「ほら見ろシャオロン。仙田さん食べたいねんて!おら行くぞ!」
「A、ほんまにええんか?」
「うん!たまに食べると美味しいもん。」
「二人何してんねん!入るで!」
ズカズカと進むゾムを追って店に入った。
「いやぁでも、ほんまにシャオロンと飯食うんも久しぶりやし。仙田さんとこんな話すのんも久々ちゃうか?」
「そらそうやろ。最後に会ったんいつや…。」
「半年くらい前か?っはーー!!全然会っとらんな」
「私とは中学生以来やね。」
「そうかぁ。もう二年くらい会ってなかってんな。そら綺麗になるわ!な!シャオロン!」
お前わかってて話振ってきてるやろ。
「…そうやな。」
「なんで適当に答えるねん!それともあれか?毎日合ってるから可愛いのなんて当たり前ってか?はーーー言うねぇ」
ニヤニヤしてんちゃうぞお前ほんまに。
「ぞ、ゾムくんその辺に…」
ほら、Aも嫌がって…。
「耳が赤い…」
Aは、照れると耳が赤くなる。え、照れてるんか?待ってくれ。
「そ、そんなんちゃうよ!あ、すいません!注文頼んでいいですかぁ!」
大きな声で誤魔化そうとするAを見て、心拍数は上がり。ゾムはさらにニヤニヤとしている。
…別に悪くないな。
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ちぇる(プロフ) - 瑠璃丸さん» コメントありがとうございます! (2021年4月18日 11時) (レス) id: 2136318bfb (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃丸(プロフ) - アッ(尊死)sha推しが死にました… (2021年4月18日 11時) (レス) id: c5f9857231 (このIDを非表示/違反報告)
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