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***

朝登校すると、いつにも増して騒がしかった。
いくつもの視線が私に突き刺さる。

gr「…心配ない。俺が隣にいる」

そんなに不安そうな顔をしていたのだろうか。
グルッペンが強く手を握ってくれたおかげで、何とか平常心を保てそうだ。

しかし、騒がしかったのは新入生だったらしい。

「あの方よ」
「グルッペン様の婚約者ともあろう方が?」

あぁ、うるさい。
彼女が一体どんなふうに話を触れ回っているのか知らないけれど、私を悪者にしたいようだ。

正しいことしか言っていないのに、この仕打ちか。
気にしていても仕方ない。知らないふりをしてその場を立ち去った。

時は進み放課後。

『はぁ…呆れた。真実かどうかも定かでないのに、たった一人の言ったことを信じるなんて。』

os「ふぅん、それでご機嫌ななめやねんな?可愛い顔が台無しやで」

ht「まぁ、A様の言い分も分かるけどちょっと言い方がキツかったんじゃない?」

『貴族の常識も知らない箱入り娘がよく入学なんて出来たわね…。ほんと、有り得ないわ』

都合よく捕まえられたオスマンこと、オスマン・レヒルは私の従兄弟で同い年ながらブディックを経営している。彼のご両親がそもそも有名なデザイナーである事が一因なのだけれど。

そして、彼の専属の騎士であるひとらんは遠い東の国からやってきてたまたまオスマンに目をつけられて騎士になった。元々は牧場を営んでいたらしい。

os「んーまあでも、俺らはAちゃんがこういう子やって知っとるからええやん。な?」

ht「それは確かに。俺たちは何があったってA様の味方です。」

『ありがとう。』

gr「A嬢!すまん、待たせたな」

優しくしてくれた二人と談笑していれば、グルッペンが迎えに来た。
急いできてくれたのか少しだけ髪が乱れている。

『グルッペン様、そんなに急がなくても良かったんですよ。髪が乱れています』

gr「あ、あぁ。ありがとう。じゃあ行こうか」

『えぇ、そうですね。二人ともありがとう。またお茶しましょうね』

ひらひらと手を振り見送ってくれた二人には後でお菓子でも差し入れしよう。

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ちぇる(プロフ) - かなさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそ読んでいただきありがとうございました! (2022年10月31日 18時) (レス) id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 完結おめでとうございます〜!!悪役令嬢もので1、2位を争うくらい好きで、夢主ちゃんの性格も本当に好きでした!!楽しい時間、ありがとうございました! (2022年10月31日 18時) (レス) @page47 id: 139b3f8cfd (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - あいかわさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけてよかったです! (2022年10月31日 14時) (レス) id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
あいかわ(プロフ) - 完結おめでとうございます!最後まで楽しく拝読させていただきました。これからのご活動も陰ながら応援しております! (2022年10月31日 12時) (レス) id: 339f3cd750 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - ゆるぽろうさん» ありがとうございます!ずっと悪役令嬢ものは書きたかったので、今回書けて良かったと思っています! (2022年8月18日 8時) (レス) @page4 id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちぇる | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年8月17日 0時

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