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***
＿＿遠くの方で誰かが呼んでいる声がする。
体を強く揺さぶられたかと思えば、今まで感じていた暖かみがなくなると同時に視界が明るくなった。
『…なに、』
sha｢お嬢！朝！朝やで、起きやな！｣
『もう、何なの…。いつもは起こしに来たりしないのに』
sha｢いいから！はよ！｣
無理やり起こされたかと思えば、彼はメイドたちに声をかけてそそくさと部屋を出ていったではないか。何なんだ全く、朝から騒がしいことこの上ない。
｢さぁ、お嬢様。今日はとびきり美しくしてさしあげますからね！｣
メイドたちは乗り気なようで大人しく彼女らに身を委ねることにした。
＿＿
＿＿＿
＿＿＿＿＿
『それで、これは一体どういう事か説明してもらえるのかしら？』
sha｢たまにはええやろ？グルッペンにも許可取ってあるし、Aも予定空いてるって聞いたから｣
『それにしても珍しいわね。あなたから出かけようだなんて』
そう。シャオロンからの誘いなど幼い頃くらいでここ数年は一緒に出かけたりした事がなかったのだ。
主従関係があるとはいえ、彼は私の事をただのお嬢様とは扱わないし私も然り。
かと言って友人という枠にははまりきらないこの関係に名前を付けられるほど行動を共にすることもない。
彼が一体何を好きで、嫌いなのかはあまり知らない。彼自身はきっと私の事を知っているけれど。
比較的カジュアルな服装に身を包んだ私たちが来たのは、丘の上。紫味のあるピンクが特徴的な花が咲き乱れていた。
『…綺麗ね。何て名前の花？』
sha｢センニチコウ！凄いよなぁ、一面ピンク色！ドライフラワーにも良いらしくてな。｣
一輪だけ摘み取った彼は、私に花を差し出した。
sha｢今日一日、俺のお願い聞いてくれますか。｣
『…仕方がないから、聞いてあげる。おめでとう、シャオロン。』
sha｢…！っし、色んなとこ回るで！｣
太陽に照らされる笑顔は、何よりも輝いていた。
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Happybirthday!
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ちぇる(プロフ) - かなさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2022年10月31日 18時) (
レス) id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 完結おめでとうございます〜！！悪役令嬢もので1、2位を争うくらい好きで、夢主ちゃんの性格も本当に好きでした！！楽しい時間、ありがとうございました！ (2022年10月31日 18時) (レス) @page47 id: 139b3f8cfd (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - あいかわさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけてよかったです！ (2022年10月31日 14時) (レス) id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
あいかわ(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後まで楽しく拝読させていただきました。これからのご活動も陰ながら応援しております！ (2022年10月31日 12時) (レス) id: 339f3cd750 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - ゆるぽろうさん» ありがとうございます！ずっと悪役令嬢ものは書きたかったので、今回書けて良かったと思っています！ (2022年8月18日 8時) (レス) @page4 id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
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