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***
tn視点
相変わらず俺の主は彼女にベッタリで、あまりに対応が違いすぎて気持ち悪いくらい。
どうしても二人きりが良いと今回はこうやって窓辺からその様子を伺っている。
あんたらから離れたらあかんからろくに飯も食えんわ。
｢あ、おったおった。学園中探したで｣
tn｢あぁ、大先生か。どうしたん｣
息を切らして教室に入ってきたのは大先生だった。本名はウツ･レイラー。
貴族のくせに女性のことを取っかえ引っ変えしては頬に真っ赤な痕をつけていた。
ut｢ほら、シャオちゃんから頼まれとったやつよ。わざわざ俺が行ったってんで？｣
tn｢まぁ大先生くらいやろ適任なん。で、何で俺の事探してたん｣
ut｢いやトントンの雇い主の話やろこれ。やから言うとこー思って。｣
話を聞くと、グルさんの婚約者であるAが腹を立てている相手。
新入生のアルベルタ･ニートリッヒは噂通り没落した貴族の出で、あの可愛らしい顔の裏はただの尻軽。色んな男と関係を持っているらしい。
で、何でそれを大先生が知ってるのか。
こいつ自身の特性を生かした結果、彼女にぶつけて聞き出した。
尻も軽くて口も軽いって、ほんまどうしようもないな…。
ut｢いやぁでも、可愛いからなぁ。捕まる男の気持ちもわかるで。｣
tn｢お前は誰でもええんやろ｣
ut｢別に誰でもいいとか思ってへんわ！俺かて相手くらい選ぶし。で、もう一個おもろい話があってな…｣
そのまま話を続けようとした瞬間、しっかりと閉められたはずの扉が勢いよく開かれた。
？｢ちょお助けて！無理！｣
tn｢は？何の騒ぎやねん｣
？｢大先生俺に仕事丸投げしすぎ！無理！俺にはあの子無理やから！｣
デカい図体に似合わず、泣きそうな声でこちらに駆け寄ったこいつはチーノ。
俺の従兄弟で、貴族の出やけど実際そんなに裕福でもない。
ただ、こいつの能力の高さを買った俺の父親が今懸命に騎士になれるよう訓練中。
tn｢で、何があったんチーノ｣
ci｢いやいや、だからなトントン？大先生が途中でアルベルタ嬢のこと俺に丸投げして逃げたんや！｣
ut｢丸投げしたんやない、俺の中での任務が終わったからお前に後を託したんやで｣
ci｢それを丸投げって言うんや！別に俺の仕事やないし！なぁ、トントン！｣
いや面倒臭いわ。ただ、俺らの中でも相当彼女は嫌われてるし、何があっても靡くことはないやろ。
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ちぇる(プロフ) - かなさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2022年10月31日 18時) (
レス) id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 完結おめでとうございます〜！！悪役令嬢もので1、2位を争うくらい好きで、夢主ちゃんの性格も本当に好きでした！！楽しい時間、ありがとうございました！ (2022年10月31日 18時) (レス) @page47 id: 139b3f8cfd (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - あいかわさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけてよかったです！ (2022年10月31日 14時) (レス) id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
あいかわ(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後まで楽しく拝読させていただきました。これからのご活動も陰ながら応援しております！ (2022年10月31日 12時) (レス) id: 339f3cd750 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - ゆるぽろうさん» ありがとうございます！ずっと悪役令嬢ものは書きたかったので、今回書けて良かったと思っています！ (2022年8月18日 8時) (レス) @page4 id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
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