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朝礼ギリギリまで根掘り葉掘り聞いてくる彼女たちには笑うしかなかった。
ただ私という一人の人間として扱ってもらえるのは有難い。
｢本当にお似合いの二人です。理想ですわ…｣
｢ですが、最近お二人の周りを動き回ってる人間がいるらしいのでお気をつけくださいね？｣
情報通のある一人から聞き捨てならない言葉が聞こえた。聞き返そうとしたが、チャイムが鳴ってしまい聞きそびれた。
やはり、私をよく思わない勘違いした人たちが嗅ぎ回っているらしい。
授業中はどうにかなるだろうけれど、お昼休みや放課後は気をつけた方が良さそうね。
四限目の授業を終えて机の上を整頓していれば、目の前が急に翳った。
『あら、どうしたの。“シャオロン”』
sha｢お嬢、なんで何も言うてくれんの。最近狙われてるって言われとったけど｣
『んーそうは言っても、まだ被害はないし…。大丈夫よ、何かあれば言うから』
sha｢何かあってからやったら遅いねんけど？グルッペン様がおるとは言え、危ないで｣
心配性な騎士は女の子と見間違うほどの綺麗な顔で私を見つめる。
確かに、彼女が単体で何かしてくるとは考えられない。きっと協力者を得えくるに違いない。
『なら、一つ頼みたいことがあるの。』
sha｢何でも言うてや｣
『あのね…』
sha｢仰せのままに。他の奴らにも言うとく。ほら、グルッペン様来たから行ってき｣
他の人に聞こえないよう彼へと伝えた。
シャオロンにとっては、簡単な仕事だろう。信頼出来るメンバーだ、きっとどうにかなるはず。
gr｢シャオロンは良いのか？｣
『えぇ。もう話しましたから。今日はテラスで食べませんか？天気が良いですし』
gr｢そうしよう。｣
中庭がよく見えるテラスで昼食を食べることにした私たちは談笑しながら歩く。
突き刺さる視線なんて無視するに限る。
『…あら、人が多いですね。どうしましょう』
gr｢なら、あそこに行こう！着いてきてくれ｣
思いついたように表情を変えた彼に連れられて人気のない校舎裏へと。
緑が鬱蒼としているが、涼しくて過ごしやすい。
『綺麗ですね、ここ』
gr｢やろ？たまたま見つけてん。ここやったら二人やしゆっくり出来るやろ｣
『二人になりたかったの？』
gr｢当たり前や。ただでさえクラス別で一緒におられへんのに。やっと二人きりや…｣
グルッペンは、我慢出来ないというような口振りで私を抱きしめた。
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ちぇる(プロフ) - かなさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて本当に嬉しいです。こちらこそ読んでいただきありがとうございました！ (2022年10月31日 18時) (
レス) id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 完結おめでとうございます〜！！悪役令嬢もので1、2位を争うくらい好きで、夢主ちゃんの性格も本当に好きでした！！楽しい時間、ありがとうございました！ (2022年10月31日 18時) (レス) @page47 id: 139b3f8cfd (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - あいかわさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけてよかったです！ (2022年10月31日 14時) (レス) id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
あいかわ(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後まで楽しく拝読させていただきました。これからのご活動も陰ながら応援しております！ (2022年10月31日 12時) (レス) id: 339f3cd750 (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - ゆるぽろうさん» ありがとうございます！ずっと悪役令嬢ものは書きたかったので、今回書けて良かったと思っています！ (2022年8月18日 8時) (レス) @page4 id: f71e4746a6 (このIDを非表示/違反報告)
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