休業期間終わり ページ34
***
あれからコネシマさんも、言葉の棘がなくなったし話しかけると必ず返してくれるようになった。
私から話しかけると、その度に嫌そうな顔をするけれどちゃんと聞いてくれるし、返事もしてくれるようになった。
それを見た他の人たちは、何があったのかと彼を問い詰めていたけれど言いたくないらしくはぐらかしていた。コネシマさんが言わないなら、私も言うわけにいかないので、二人だけの秘密という事に。
ut｢なぁ、シッマァ！Aちゃんと何あったん？｣
kn｢あーうるさいねんて！何でもええやろ！｣
zm｢Aも教えてくれんし気になるねん！｣
そんなに気になることなのかな。確かに、今まで全然話してもいなかったし。私は私で彼を避けていたから急に距離が縮まって話しだしたら気になるか。
shp｢…あの人と仲良うなったん｣
『仲良く…かは、分かんないけど話してくれるようには…。』
shp｢ふぅん｣
ci｢お、何や何やショッピィ。コネさんにヤキモチ妬いてんの？｣
そう言ってショッピさんを揶揄ったチーノさん。ショッピさんの眼光が鋭くなり軽く頭を叩いた。
軽くと言ったが、動きが軽かっただけで実際は派手な音を鳴らしてチーノさんが頭を抑えている。
ci｢いった゛ぁ?!本気でやることないやろ！｣
shp｢余計なこと言うからや。｣
『あはは…』
ci｢A〜！！ショッピが殴ったぁ！｣
泣きつこうとするチーノさんの首根っこを掴んで私から遠ざける。
気のせいだろうか。ショッピさんがどんどん過保護になっているような…。
shp｢Aに引っ付くな｣
ci｢A〜〜！助けてぇ〜｣
珍しく全員が揃った週末、騒がしくて暖かい。彼らと随分過ごしてきて、ヤクザなのに優しすぎるところに触れてきた。
夏期休業期間ももう終わりだ。後期からも頑張らないと。
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