改めまして ページ24
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机を挟んで、ミルクティーカラーの髪を揺らす彼の声を待つ。まるでお見合いみたいなセッティング。
変に緊張してしまうじゃないか…。
tn｢はよせえ｣
em｢は、はい！えっと…初めまして。
『初めまして。田中Aと言います』
kn｢俺らはエミさんって呼んどるけど、エーミールが正式名称な？｣
…なるほど、永弥さんでエーミール。あだ名は本名に基づいてるわけね。リンクして覚えやすい。
『エーミールさんですね。よろしくお願いします』
em｢あ、はい。よろしくお願いします…！｣
kn｢…なんか、お見合いみたいやな｣
あ、言うんですねコネシマさん。多分みんな思ってたとは思いますけど、敢えて言うんですね。
em｢お、お見合い…?!｣
tn｢慣れてへんからってそない照れることないやろ｣
kn｢トントンも人のこと言われへんや…！｣
tn｢ちょっと黙ろか？｣
『あはは…』
…まぁ、そんな事はさておき。エーミールさんとも挨拶出来たのだから良しとしよう。今日はこれがあったため、夕飯の手伝いはなくしてもらった。
大変だったはずなのに、笑顔で承諾してくれた姉さんに感謝だ。姐さん呼びは恥ずかしいと言われたし、私自身姉さんの方がまだ呼びやすい。
｢挨拶は終わった？｣
tn｢あー、うん。今終わったとこやで｣
｢ならお夕飯にしましょうか。じゃあ、並べてちょうだいな。｣
襖の向こうで様子を伺っていたのであろう姉さんが、組員の人たちに指示を出して机上には色とりどりの料理が並ぶ。
｢明日は一緒に作れるかしら？Aちゃん｣
『はい！明日は講義が午前中なので』
｢なら明日、色々お話しましょ？いいわよね？｣
『もちろんです』
どうやら、明日何かお話があるらしい。姉さんは可愛らしくウィンクして廊下に消えてった。
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