おかえりなさい？ ページ17
***
居間に向かう途中、玄関で倒れている人。みんな無視してるけど、倒れてますよ…？
もしかして、見えちゃいけない人だったりする？そうだとしたら困るけど。別に足も透けてないし、私に出来ることをしよう。
『あ、あの…大丈夫ですか』
？｢んーだいじょうぶ……｣
『誰か、呼んできましょうか？』
gr｢ああ、おかえりペ神。今回も激務だったな｣
びっっくりした…。後ろから急に声が聞こえて振り返ったら、特徴的なブロンドヘアに赤い目のグルッペンさんが立っていた。激務…？それに、新しく聞く名前だ。もしかして、他にもメンバーがいるって…。
gr｢ああ、こいつが言うとったあの場におらんかったメンバーの一人。
『は、はぁ…。それより、随分お疲れのようなので部屋に運んだ方がいいのでは』
gr｢そうだな。ペ神、もうちょっと待ってろ｣
そう言ってグルッペンさんは廊下の奥に消えて、組の人たちを連れてきた。彼らに運ばれるペ神…さんは、随分体が大きいようで男四人が駆り出された。
gr｢…ま、いつもの事だからあまり気にするな。飯の時間だ。Aも来るだろう？｣
『いつもの事なんですね…。』
gr｢月に一回帰ってきたらいい方だ。常に人手が足りなくてギリギリの状態で回しているし、そこそこ大きな会社になったから尚更な。｣
ヤクザが会社…。あまり想像がつかないけれど、危ない仕事ではなさそうだ。詐欺とか、そういうのはこの人たちしなさそうだし。でも、会社か…。大変なんだなぁ。
gr｢すまん、遅れた。ペ神が帰って来ててな。さっき部屋に運んだところだ。さて、飯を食べよう｣
tn｢夕飯もありがとうなぁ、Aさん。｣
『いえ、私の仕事なので…。』
kn｢はよ食おうや腹減ったわ｣
コネシマさんの一言で手を合わせて、全員が料理に口をつけた。
sha｢うまぁ〜！｣
rbr｢姐さんと一緒に作ってたみたいやけど、二人の腕の良さにびっくりするわ｣
『私の出る幕なかったんですけどね』
ci｢それでもこんな美味いもん作れるんすごいで｣
本当に美味しそうに食べてくれるから、作ってよかったと思える。出会って一日なのに、もう絆されかけてる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 208人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
