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彼からの招集で次々に集まった組の人たちが美味しいと言ってくれた。こんなもので喜んで貰えるなら、作ってよかったと思える。
自分の料理で人が笑顔になるのって、こんなに嬉しいんだな。
rbr｢Aさん作ってくれてありがとうなぁ。片付け手伝うわ。｣
tn｢皿重ねて置いといたってくれ。｣
『ロボロさん、トントンさんありがとうございます。』
ci｢めっちゃ美味かったわ〜！ご馳走様！｣
ロボロさんとトントンさんの言葉で律儀にお皿を重ねて置いてくれるのも有難い。
台所まで全ての食器を移動させて、少しずつ洗っていく。これだけ大所帯なら洗剤の量も凄そうだな…。
節約術を磨けそうだ。
rbr｢Aさんごめんなぁ。大変やろ｣
『あ、いえ。こんなので借金を返せるなら全然…。』
rbr｢大変やったらすぐ言うんやで？洗ったのん拭いてくわ。｣
『何から何まですみません…』
ロボロさんは比較的、優しいし身長もほぼ変わらないから関わりやすいな。人がいいと言うか。
まあ、それでもこの人もヤクザなんだけど…。ヤクザってもっと怖いと思ってたし。コネシマさんとかゾム…さんとか。雰囲気が完全にそれだもん。
『…ヤクザっぽくないなぁ』
rbr｢まあ、確かに普通のヤクザには見えんやろ｣
『すみません、声に出てましたか』
rbr｢Aさんがそう思うんも分かるわ。まだまだ勢力的に他の組に適わんし、人も少ないからなぁ。｣
結構多い方だと思っていた彼らも、他の組の人たちには適わないらしい。ヤクザの世界は難しい。
rbr｢でもまぁ、基本的にカタギには危険が及ばんようにせなあかんからAさんに優しい人ばっかやと思うで。君は、まだ一般人やねんから｣
『カタギ…』
rbr｢一般人に手出すほど俺ら落ちぶれとらんし｣
住む世界が違うから、なのかな。私自身、一般人と言われてはいるけど彼らと過ごしているから何かあった時にやばいのでは？
…あ、まって大学。忘れてた。もうお昼じゃん。講義あるんだった。どうしよう。
rbr｢…どうしたん？Aさん｣
『だ、大学が…』
rbr｢えっ、講義あるん？何時から？｣
『一時間後に…』
rbr｢すぐ車の手配するから準備しとき！｣
車？もしかして、あのワンボックスカーにでも乗せられるの？変な噂されちゃうよ…。
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