太陽 ページ27
震える手で通話ボタンを押すと3コール目でシャオちゃんに繋がる。
こちらから話そうとした瞬間彼から怒涛の質問を投げかけられる。
｢ちょ、Aどこおんの？コネシマもおらんねんけど知らん？もしかしてコネシマとおるん？｣
『あ、えと…』
｢…A、ちょっとスマホ借りるで｣
隣にいた捏島くんにスマホを奪われる。
捏島くんの声が聞こえたからかシャオちゃんは黙っているらしく、また不穏な空気が流れた。
｢…コネシマとおるわけね。お前、__こと____した__からな｣
｢そんなん分かっとるわ。｣
シャオちゃんの言っていることはあまりよく聞こえなかったけれど、何とか丸く収まったらしい。
その後通話は切られ、スマホが返ってくる。
｢すまんな、A。シャオロンにはちゃんと言うといたから｣
『う、うん…』
｢…よーし。じゃ、時間までその辺また歩くかぁ｣
集合時間まではあと一時間ほどあるため、捏島くんと二人きりで真っ白な世界を歩く。
彼の隣にいるのが、とても心地よくて楽しそうに話しかけてくる捏島くんのことを愛おしく思った。
____
_______
__________
｢もー！俺もAといろんなとこ見て回りたかった！｣
『ご、ごめんシャオちゃん…。』
｢お前がゲロ吐きそうになってたからやろ。ロボロに礼言うたんか？｣
｢言うてへんわ。ロボロー！あれ、おらへんなぁ｣
｢目の前におるやろ。黒崎さんこいつの教育どうなってんの｣
『え、いや…私に言われても困るなぁ』
お昼を食べて以来に会う彼らと楽しく話していると、各クラスの先生たちがバスに乗るよう指示を出したため一旦離れることに。
ホテルへ向かうバスはカラオケが開催され、皆がみんな盛り上がった。
私は特別歌が上手いわけでもないからずっと聞いていたけれど、隣に座る捏島くんにマイクが渡った瞬間みんなが更に声を大きくした時はびっくりした。
普通に歌うまかったし。何でもできちゃうんだなぁ。すごい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「d!」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
大阪在住の通行人 - ちぇるさん、物語を書く時はしっかり調べて確認した方がいいと思いますよ... 湿度が高い方が暑いんですよ、しかもやでな？ってなんですか？ やんな？とかよな？が大阪弁的には相応しいと思いますよ。 (2021年7月17日 15時) (
レス) id: a713fe40a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
