太陽 ページ24
薄らとバス内で騒ぐ声が聞こえるけれど、そんなの気にならないくらいに眠くて首が左右に揺れる。万が一捏島くんの肩になんて乗せてしまったら申し訳ないし窓側にもたれかかった。
『…いたい』
｢ん？あぁ、そら痛いやろな。…ん｣
『あ、え…？』
窓に寄りかかっていたはずの体は捏島くんへと預けられる。急な出来事に抵抗も虚しく彼の肩に頭を乗せていると、次第にまた眠気が襲ってくる。
｢…まだ着くまで時間あるし寝ときや｣
『ごめん…ありがとう……』
途端に今まで聞こえていた騒がしい声たちは響かなくなった。
____
______
________
｢__ん。__さん。A｣
『は、はい…。』
捏島くんが私の体を揺すり、同時に名前を呼ばれたため目が覚める。どうやら、空港に着いたらしい。ぼんやりと窓を眺めていたけれど、彼に伝えなければならないことを思い出し振り返る。
『あ、えっと…。捏島くん、寄りかかってごめんね』
｢ええよ別に。俺がええって言うたねんから。寝れたか？｣
『…うん。ぐっすりと』
｢そらよかったわ。｣
申し訳なさと恥ずかしさで上手く言葉に出来なかったけど、捏島くんのおかげで睡眠不足は解消された。いつもより早く寝たけれど起きる時間が早かったからしっかりと眠れていなかったし。とても助かった。
｢よーし、空港着いたから寝てるやつ起こしてやれ。荷物まとめて降りるぞー｣
先生が全員に向けてそう言うと各席で眠っている人を起こす作業に入るクラスメイトたち。
その後、各クラスで点呼をとり飛行機に搭乗。
飛行機なんて滅多に乗らないからか、みんながみんな飛ぶ瞬間を待ちわびていた。
スピードが上がり上昇していく感覚に慣れなくて、少し怖かったけれど隣に座った捏島くんが何も言わず手を握ってくれたおかげで安心できた。
｢…いけるか？｣
『うん、平気。ありがとう捏島くん』
｢おう｣
修学旅行が始まる。
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大阪在住の通行人 - ちぇるさん、物語を書く時はしっかり調べて確認した方がいいと思いますよ... 湿度が高い方が暑いんですよ、しかもやでな？ってなんですか？ やんな？とかよな？が大阪弁的には相応しいと思いますよ。 (2021年7月17日 15時) (
レス) id: a713fe40a0 (このIDを非表示/違反報告)
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