太陽 ページ21
体育祭から一ヶ月。時間が経つのは早いもので文化祭が始まった。
生徒からの招待状で来校した人数は数百人。
どのクラスもお客さんを捌くのに必死で大忙しだ。
それは当然うちのクラスもなのだけれど。
お化け屋敷をする事になった私たちは教室内のセットから、お化け役の衣装やメイクなどもホラー映画を見て参考にしたために中々のクオリティに仕上がった。
結果大繁盛。金券での売上が学年一位となった。
正直、お客さんを呼び込むためにローテーションしていたもののほとんど全員が自由時間などなく終わった。本当は回りたかったけれど、これはこれで楽しかったので良かったと思う。
｢はぁー…疲れた｣
『そうだね。お客さんいっぱい来てびっくりした』
｢ほんまにな…。お化け役も交代でやろかってなってたのにその時間すらなかったな｣
『うん。でも、楽しかったしみんな大丈夫だって言ってたから』
｢…まぁ、それならええけど。まあ結局こうやって、先生から配られたジュース飲んでゆっくり出来てるんはええな｣
文化祭での功績により先生から差し入れでジュースとお菓子が配られた。
もう既に藍色に染まりかけている空を眺めながら目の前に座る捏島くんと話す。
時間が経つのは本当に早くて、あれからも捏島くんとの距離は近づくばかり。シャオちゃんも彼に負けじと私にアプローチ…をしてくる。
どちらかを選ばなければならない。
どちらも選ぶべきでない。
そういった考えが何度も脳裏を過り、毎晩苦しめられているけれど。
最近は、彼らのおかげでクラスの人たちとも話せるようになったし。何となく、自分に自信が持てるようになった気もする。
日陰でずっと光を浴びていられなかった私が、太陽によって輪郭をはっきりとさせることが出来たのは紛れもなく彼らのおかげなのだ。
二人には感謝してもしきれない。ありがとうと真っ直ぐに伝えるつもりだ。
例え、どんな結果になったとしても。
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大阪在住の通行人 - ちぇるさん、物語を書く時はしっかり調べて確認した方がいいと思いますよ... 湿度が高い方が暑いんですよ、しかもやでな？ってなんですか？ やんな？とかよな？が大阪弁的には相応しいと思いますよ。 (2021年7月17日 15時) (
レス) id: a713fe40a0 (このIDを非表示/違反報告)
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