太陽 ページ18
男子のリレーが終わったあとは女子4×100メートルリレー。それすらも終えて、さらに花形競技。
男女混合リレー。
女の子も男の子も運動が得意な子たちが
そこそこに得点が大きいため、どの学年のどのクラスも男女混合リレーだけは勝たなければならないという空気感に包まれる。
残っているクラスメイトたちと両手を胸の前に抱えて見守る。
選手紹介が始まる。うちのクラスは第二レーンらしい。少し距離があるけれど最後まで応援を飛ばそう。
第一走者が全員位置につき、クラウチングスタートをするために微調整をしている。
今まで大熱狂で騒がしかったグラウンドが、驚くほどに静まり返って緊張感が走る。
走らない私たちまで、心臓が飛び出しそうになるほどドキドキしていた。
体育科の先生の声と、乾いた破裂音が響いた。
男の子から始まるリレーはそれはもう、まさに男同士の戦いと言ったような激戦だった。
全員が次の人へのバトンを渡すために殺気を放ちながら走る。正直見ていてとても怖い。
殺伐とした空気のまま女の子にバトンが渡る。もう既に開いている差はそのままにどんどんとバトンが渡り、ついにアンカー。
『捏島くん……え、シャオちゃん？！』
現在一位となったうちのクラスの隣には、先程リレーに出ていたシャオちゃんが並んでおりあそこの二人は特に禍々しいオーラを放っている。
険しい顔つきで何かを話しており、不穏だ。
そう思っていたのもつかの間、ついに彼らにバトンが渡った。余計なことを考えている暇はない。
応援だ、応援をしなければ。
『…捏島くん！頑張れー！』
｢捏島行けー！｣
｢捏島負けるなー！｣
クラスの女の子たちも声を張り上げて捏島くんを応援する。それに負けないくらいにシャオちゃんを応援している人もいるのだけれど。
アンカーはグラウンドを一周しなければならず、既に競技に出ていたであろう男の子たちは疲労により少し出遅れている。
刹那、捏島くんと目が合った。周りの声が消えて動きがゆっくりになる。そうだ、言わなきゃ。
『捏島くん、頑張って！』
すると彼は驚いた表情のまま通り過ぎ、ほぼ隣にいるシャオちゃんとゴールに向かっていく。
しかし、ゴール寸前で彼の一歩が先にテープを切った。
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大阪在住の通行人 - ちぇるさん、物語を書く時はしっかり調べて確認した方がいいと思いますよ... 湿度が高い方が暑いんですよ、しかもやでな？ってなんですか？ やんな？とかよな？が大阪弁的には相応しいと思いますよ。 (2021年7月17日 15時) (
レス) id: a713fe40a0 (このIDを非表示/違反報告)
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