太陽 ページ13
あれから何度も捏島くんと二人で出かけて、感情を共有し合った。
彼は、私が嫌がりそうなことを絶対にしない。有名なテーマパークに行った時にも、ジェットコースターが苦手な私のために激しくない乗り物を選んでくれたし。
優柔不断な私のために、お昼を半分こしてくれたりした。
何故そこまでして、私のために色んなことをしてくれるのか。好きという気持ちだけで、ここまで人を動かすことが出来るのか私には分からなかったけれど。
捏島くんを見ていれば、何となく分かったような気がする。
そんな楽しい夏休みも終わり、二学期に突入した。早々に課題を終わらせていた私は、残り三日でシャオちゃんに助けてほしいと言われて課題を手伝ったものの。
本当にほとんど終わっていない真っ白な課題を見て絶望し、休憩しようとしたシャオちゃんを叱って何とか終わらせた。
彼も、私のことを好きだと言ったけれどあの日からこれといって変わったことはなかった。
強いて言うなら、また少しだけ距離が近くなったのかなというくらい。
恋とは、何たるものか。それこそ最初は分からなかったけれど、彼ら二人を見ていると相手に対する思いだとか、向けている感情向けられるものがどんどんと浮き彫りになって。明確な形になったように思う。
それでも、例え彼らの言う私に向ける感情が分かったとしても。それに応えられるほど私は経験もしていなければ、何故私なのかも分からない。
｢___ん？___さん？A？｣
『あっ、え、はい。なに？』
｢…やから。体育祭、何出るん？って｣
『…あーえっと。障害物競走かな…。ほら、四人でタスキ回すしそこまで点数にも響かないから』
｢ほぉーん…。ばっちり見とくわな｣
『ちょ、やめてよ捏島くん』
あれからも席替えが行われたと言うのに、また近くの席で今度は前後になった。
前に座る捏島くんは、事ある毎に振り返っては私に話しかけてきて先生も遂には何も言わなくなった。
思考放棄しないでください先生。
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大阪在住の通行人 - ちぇるさん、物語を書く時はしっかり調べて確認した方がいいと思いますよ... 湿度が高い方が暑いんですよ、しかもやでな？ってなんですか？ やんな？とかよな？が大阪弁的には相応しいと思いますよ。 (2021年7月17日 15時) (
レス) id: a713fe40a0 (このIDを非表示/違反報告)
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