太陽 ページ2
ついに花火大会当日となった。
メンバーはどうやら、捏島くんと仲のいい彼らもいるようで賑やかそうだなぁと思う。
｢よーし！A、可愛いわよ！｣
『はぁ…。浴衣なんかよかったのに。』
｢久しぶりに花火大会行くんやから、こういう時に着とかんと！｣
『あーはいはい。ありがとう。そろそろ行ってくる』
｢夜、送ってもらいなよ？わかった？｣
『わかってる！』
ニコニコと笑みを浮かべる母をあしらって、玄関を開けると、誰かが立っている。
Tシャツにハーフパンツを履いたシャオちゃんが、ニコニコと笑みを浮かべて捏島くんの肩を抱いていた。
｢おっ、A浴衣着たん？似合ってるやん｣
『…えっと、ありがとう。』
｢…な？コネシマ｣
｢おん、そうやな｣
｢よーし。もうあいつら着いとるらしいし、行こかぁ。｣
『うん。行こっか』
浴衣を着たくらいで褒めてくれるんだなぁ。まぁ、普段着ることなんてないし褒められて嬉しくない訳では無いので素直に受け取った。
捏島くんを困らせるようなことを言わないでほしかったんだけどなぁ。
カランコロンと下駄の音が鳴る中、二人は私に合わせてゆっくりと歩いてくれている。ありがたい。
三人で少し、変な空気の中話して集合場所に着くと既に来ていた四人がこちらに手を振っている。
｢お！黒崎さん浴衣やん！ええなぁ！｣
『…ありがとう、鳥井くん。』
｢めっちゃ可愛ない？な、ロボロ！｣
｢お前暑いねん肩組むな！｣
｢ちょ、あの私にも被害出てるんですけど？！｣
｢えらい不機嫌そうやなぁシッマ？｣
｢…別に？そんなことないわ。はよ行こうや、飯食うぞ｣
各々が色んな会話をしていて収集がつきそうにないため、捏島くんの一言でようやく夜店が出ている道に向かった。
まだ少し明るい空をさらに照らす提灯。焼きそばやたこ焼きのソースの香り。
夏らしさを感じて、ワクワクしてしまう。
花火までは一時間ほどあるが、人混みの方に向かうとみんなが揃って見る場所に着くため自然とそちらに足を進めていた。
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大阪在住の通行人 - ちぇるさん、物語を書く時はしっかり調べて確認した方がいいと思いますよ... 湿度が高い方が暑いんですよ、しかもやでな？ってなんですか？ やんな？とかよな？が大阪弁的には相応しいと思いますよ。 (2021年7月17日 15時) (
レス) id: a713fe40a0 (このIDを非表示/違反報告)
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